研究課題/領域番号 |
18K00196
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分01060:美術史関連
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研究機関 | 立命館大学 |
研究代表者 |
鈴木 桂子 立命館大学, 文学部, 授業担当講師 (10551137)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2020年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2018年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | 美術史 / グローバル・ヒストリー / 服飾史 / 異文化交流 / 経済史 / きもの文化 / 京都 / 日本文化史 |
研究成果の概要 |
本研究は、従来の「和装」史・京都産業史では見えてこない、グローバルな広がりのある「きもの」文化を考察するため、(1)20紀前半以降、京都からアジア・アフリカに輸出された捺染生地、(2)ハワイでの着物生地のアロハシャツの誕生とそのグローバルな普及、(3)戦後の外国人用お土産として開発されたスカジャンやハッピーコートの日本での定着と若者文化との関係、の3点に焦点を当て、グローバルな連環の中に「きもの」文化を位置づけ、複数地域での調査研究を進めその意味を解明した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
「きもの」文化の研究は、従来そのハイ・カルチャー的な側面に焦点を当てたものが多い。それに対して、本研究は海外へ輸出された捺染生地、観光芸術・土産品としてのスカジャン、ハッピーコート、アロハシャツ等、「きもの」文化に関連した比較的廉価な繊維製品の歴史を補完することで、モノ・技術・デザインのグローバルな循環を総合的に叙述し、それにより、欧米中心的視点では見えてこない世界史を方法論的に提示した。 本研究を遂行することにより、伝統産業の活性化に不可欠な学術的裏付けと国際的な情報発信を継続的・効果的に推進することができた。結果、海外研究者・研究機関の関心も高まり、国際共同プロジェクトが始まっている。
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