研究課題/領域番号 |
18K00198
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分01060:美術史関連
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研究機関 | 天理大学 |
研究代表者 |
大平 陽一 天理大学, 国際学部, 教授 (20169056)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
2020年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2019年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2018年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
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キーワード | ブックデザイン / アヴァンギャルド芸術 / 機能主義 / 構成主義 / ニュータイポグラフィ / 情報デザイン / 戦間期チェコの出版事情 / 戦間期チェコの亡命ロシア文化 / 戦間期チェコのアヴァンギャルド / チェコ・アヴァンギャルド / シュルレアリスム |
研究成果の概要 |
チェコ・アヴァンギャルドの遺産のなかで、国際的に認知度が高く、評価されている分野は、今やブックデザインであるといっても過言ではない。アヴァンギャルド文学の書籍は、アヴァンギャルド美術の依り代ともなり、構成主義、機能主義、シュルレアリスムなどの芸術潮流を反映していた。 それ故、従来のほとんどの研究は、それらの〈イズム〉と関連づけつつ、美術史の観点から行われてきた。本研究においては、情報デザインの先駆者ストナルや、地方で活動したロスマンのような、従来の研究では等閑視されがちであった画家ではないプロフェッショナルなデザイナーたちをチェコ・ブックデザインの歴史の中に正当に位置づけることを目指した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
チェコ・アヴァンギャルドの装本に関する従来の研究では「アヴァンギャルド」の側に力点が置かれ、シュルレアリスムと構成主義を対比しつつ、もっぱら美術史的観点から論じられてきたため、プロフェッショナルなデザイナーの仕事が等閑視されがちであった。 本研究においては、芸術界において周辺的な存在であった彼らデザイナーの手になる機能主義的な装本を、戦間期アヴァンギャルド芸術と関連づけつつ、デザイン史のなかに正当に位置づけることを試みた。 こうした試みは、チェコ・デザインの人気が高い日本においても前例がなく、愛好者たちの間にチェコ文化へのより広い関心を惹起することが期待できるだろう。
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