研究課題/領域番号 |
18K00212
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分01070:芸術実践論関連
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研究機関 | 京都市立芸術大学 |
研究代表者 |
藤田 隆則 京都市立芸術大学, 日本伝統音楽研究センター, 教授 (20209050)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
2020年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2019年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2018年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
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キーワード | 謡曲 / 楽譜 / 記譜 / 能楽 / 民俗芸能 / 映像 / 囃子 / 記譜法 / 題目立 / 旋律型 / 発声 / 声明 / 回旋譜 / 謡 / 旋律 / リズム |
研究成果の概要 |
本研究では、日本の中世芸能(能楽、声明、語り物芸能)など、歌うことを中心とする芸能の伝承者へのインタビューを踏まえつつ、実践者にとって、必要十分と思われるような記譜を考え、試作し、発表した。記譜は、音の高さと長さによる構造を明確に再現できるものだけを指すのではない。それぞれの音楽伝統の中で、実践者に対して、音楽の進行や展開を促すヒントをあたえるような、あらゆるものを、記譜と捉えることができる。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究で扱った、能楽、声明、題目立は、いずれも少人数の担い手や共同体によって伝承されているもので、伝承においては、ひととおり技術が「できる」ことがまず重要だ。しかしそのためには、芸能のつくりが「わかる」ことも、また、それを「伝える」ことも、とくに現代では、必要になってきた。 芸能を残すことだけが目的であれば、現代、録音や録画も簡単にできるので、心配もない。しかし、それらは音や動きを外部から見るものであるにすぎず、それだけでは楽しむことが難しい。楽しく「できる」ためには、「わかる」ことが不可欠である。「わかる」を促すのが記譜である。たとえるなら、料理のレシピである。その社会的意義は小さくはない。
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