研究課題/領域番号 |
18K00219
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分01070:芸術実践論関連
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研究機関 | 跡見学園女子大学 (2021-2022) 文化学園大学 (2018-2020) |
研究代表者 |
柴田 眞美 跡見学園女子大学, 文学部, 教授 (10260978)
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研究分担者 |
杉田 秀二郎 文化学園大学, 国際文化学部, 教授 (70350204)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
3,120千円 (直接経費: 2,400千円、間接経費: 720千円)
2020年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2019年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2018年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
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キーワード | 日本画 / 臨床美術 / 心理学的質的分析 / 心理尺度 / 創作実践 / 日本画画材 / 臨床美術的課題 / 健康心理学 / 質的分析 |
研究成果の概要 |
日本画と臨床美術の親和性を見出し、造形分野、文系分野、一般の方々を対象として、両者を融合した創作実践及び心理調査を行った。得られた作品及び記述(尺度法・自由記述)等により創作実践の効果を確認した結果、①日本画(本格的画材を用いる)と臨床美術の融合は感性の解放にとって有効である、②「自分らしさ・自己発見⇔外部からの規制」、「自然らしさ・偶然⇔人為的コントロール」、「創作時の歓喜・達成感⇔困難・不満足」の3つの構造化概念が浮上した、③美術を専門とするか否かによる、逆向きの<美術の力のベクトル>が示唆され、一般社会にとっての美術とストレス解消等についての質問紙調査との照合が期待される。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
日本においても比較的マイナーな「日本画制作」と、圧倒的に西洋美術発想のプログラムの多い「臨床美術」を結びつけた新奇的な本研究の創作実践により、わが国でこそ実施可能な、心が解放される美術実践の一つの姿を提示することができた。一般に敷居が高いようにも思われがちな日本画が、実は大変心地よい画材であることを社会に示しつつ、日本文化を積極的に取り入れた臨床美術的実践プログラム、新たな創作実践開発に貢献しうる。得られた作品群と、参加者の記述を尺度法による統計的分析のみならず、そのナラティブな要素を見落とさずに追った分析手法には、美的・心的なものの追求の学術的意義がある。
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