研究課題/領域番号 |
18K00220
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分01070:芸術実践論関連
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研究機関 | 国立音楽大学 (2020-2022) 明治学院大学 (2018-2019) |
研究代表者 |
三宅 博子 国立音楽大学, 音楽学部, 准教授 (40599437)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2019年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2018年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
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キーワード | コミュニティ音楽療法 / 包摂と排除 / 参加 / 音楽による共創 / 音楽療法 / 相互変容 / 社会参加 / 共創 / 対話 / 生態学的環境 / 相互触発 / 地域の交流拠点 / 障害 / 〈共に〉あること / 相互行為 / 社会包摂 / 協働 / 社会的包摂と排除 / 生態学的視点 |
研究成果の概要 |
本研究は、障害のある青年との個人音楽療法および地域交流拠点における参加型音楽活動というふたつのコミュニティ音楽療法の実践事例について、背景や価値観が異なる参加者の相互変容を生態学的な視座から検討し、音楽活動の過程で生じる包摂と排除の相互的様相を明らかにしようとするものである。実践事例の検討を通じて、相手と自分がそれぞれどのような経験世界を生きてどのように音楽を体験しているのかに関心を向け、異なる経験世界を生きる人々がどのように一緒に音楽を立ち上げていくことができるかという〈共にあろうとする〉実践の視座へと向かうことで、新たな関係性や場が開けてくることが推察された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究を通して、音楽活動のミクロな場面で起きる参加者の相互変容が、障害者の社会参加というマクロな課題へと向かう経緯を、実践的に辿ることができた。参加へと向かう過程のなかに包摂と排除の様々なダイナミクスが働いていることや、参加の過程で創られる新しい活動や場や人間関係が排除と包摂の様相を常に流動化し、個人と社会との相互変容の源となることが確認された。
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