研究課題/領域番号 |
18K00221
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分01070:芸術実践論関連
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研究機関 | 早稲田大学 |
研究代表者 |
奥間 政作 早稲田大学, 文学学術院, その他(招聘研究員) (40711213)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
2020年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2019年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2018年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
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キーワード | 慰霊碑 / 戦後 / 美術 / 平和 / イメージ / 沖縄 / 戦争 / 造形 / 慰霊 |
研究成果の概要 |
戦後における「平和」の造形について、沖縄に設立された慰霊碑をはじめとするモニュメントを中心に調査を行い、そうしたモニュメントと美術家の関わりについて分析を行った。ひめゆりの塔や健児の塔など、沖縄における学徒戦没者を祀る慰霊碑には沖縄県内の美術家の関与があることは既に判明しているが、本土の側で設立された慰霊碑にも、例えば広島の塔には圓鍔勝三が関わっているなど、同様な事象も確認できる。こうした慰霊碑の造形と社会的な背景について分析を行った。また、当初は南方地域の慰霊碑の調査を行う予定であったが、コロナ渦の影響でそれが叶わず、代替として戦後における原子力イメージの変遷についての研究も行った。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は戦後「文化国家」の建設が叫ばれたなかで、美術が平和をどのように表現していたかという点に注目した研究であり、その中心的な課題は慰霊碑をはじめとするモニュメントと美術家の関わりについてである。慰霊碑をめぐる研究は社会学的な見地や歴史学的見地から多くなされているが、その造形的な面に着目した研究は少ないように思える。造形的な側面から慰霊碑へのアプローチがなされることによって、戦後の美術が果たした役割の一端が明らかになることが期待される。
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