研究課題/領域番号 |
18K00229
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分01070:芸術実践論関連
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研究機関 | 新潟大学 |
研究代表者 |
石田 美紀 新潟大学, 人文社会科学系, 教授 (70425007)
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研究分担者 |
Kim JoonYang 新潟大学, 人文社会科学系, 准教授 (00749955)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
3,640千円 (直接経費: 2,800千円、間接経費: 840千円)
2020年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2019年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2018年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
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キーワード | アニメ / 声 / 現地化 / 声優 / 吹き替え / 字幕 / ファン / 音声 / グローバル化 / キャラクターの性 / クィアネス / 女性声優 / 受容 / メディア / 音声の現地化 / 女性が演じる少年役 / 韓国における声優文化 / 台湾における声優文化 / 日本における声優文化 / 1990年代アニメ / 輸出 / 多言語国家 / 演技 / 他者の受容 / 文化産業 |
研究成果の概要 |
2018年に韓国、2019年にシンガポールにて、日本アニメの吹き替えに従事した声優、現地コンテンツ産業関係者、ファンにインタビュー調査を行った。2020年以降のコロナ禍では、台湾の研究者とオンラインで情報交換を行い、2021年3月にオンライン国際会議「アニメ研究を切り開く声とアーカイブ」のラウンドテーブルで、討論を行った。アニメの声の現地化は、輸出先の政治的・社会的・メディア的文脈を直接反映するものであることが明らかになると同時に、日本国内におけるアニメ研究の盲点であることが判明した。研究成果の一部として、2022年に研究代表者・分担者は編著『グローバル・アニメ論』を刊行した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
アニメがグローバルな娯楽として楽しまれていることは、周知の事実である。しかし、海外で実際どのようにアニメは受容されているのか。本研究は、日本国内の視聴者向けに制作されるがために、日本語で演じられるキャラクターの声が、いかに現地化されているのかに注目し、アニメのグローバルな受容の一端を明らかにした。アニメが大人も楽しむメディアとして日本社会に定着した90年代に、輸出先の東アジア・東南アジアでは、それぞれの言語事情や、日本アニメ産業とのかかわり方の違いによって声優産業の規模も異なっていたことが判明し、従来の国内研究では注目されない声の現地化の多様性を明らかにできた。
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