研究課題/領域番号 |
18K00243
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分01070:芸術実践論関連
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研究機関 | 椙山女学園大学 |
研究代表者 |
広瀬 正浩 椙山女学園大学, 国際コミュニケーション学部, 教授 (80613299)
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研究分担者 |
堀田 あけみ 椙山女学園大学, 国際コミュニケーション学部, 教授 (30555058)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
2020年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2019年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2018年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
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キーワード | ラジオドラマ / サウンドスタディーズ / メディア表現 / 読書 / 音読・朗読・黙読 / 聴覚文化論 / 国語教育 / シナリオ創作 / 黙読 / 音読・朗読 / ラジオ放送 / 大衆文化 / 聴覚文化 / 文学 / 音声表現 |
研究成果の概要 |
本研究プロジェクト「21世紀のメディア環境における「ラジオドラマ」の意義に関する総合的研究」は、視覚的なメディア表現が氾濫する21世紀の日本において、音声情報のみで物語を構成する「ラジオドラマ」の意義を検証するものである。 今日、ネットを介した視覚情報の送受信を軸に、即時性の強いコミュニケーションが標準化している。視覚的な情報を制限して聴覚的な情報に特化した表現技術である「ラジオドラマ」はたしかに歴史的に構築されたものではあるが、その表現に内包される様々な特徴(日常音への想像力、触感の喚起、物語の解釈の多様化など)は、別のメディア表現の契機にもなることが明らかになった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
視覚的なメディア表現が氾濫する21世紀の日本において、「ドラマ」と言えば映像表現(テレビドラマや映画)が一般的である今日、そもそも「ラジオドラマ」の意義を再評価する試み自体が希少である。ラジオドラマを歴史的な資産としてのみ評価するのではなく、現代の「声優文化」などとも接続させながら、現代の人々の聴覚性以外の感性を成立させる者としてラジオドラマの可能性を見ようとするところに、学術的意義がある。 また、視覚的な情報の送受信をベースとしたコミュニケーションが標準的な現代におけるラジオ放送の役割についても見直しているところに、社会的意義がある。
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