研究課題/領域番号 |
18K00254
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分01080:科学社会学および科学技術史関連
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研究機関 | 福井大学 |
研究代表者 |
保科 英人 福井大学, 学術研究院教育・人文社会系部門(教員養成), 教授 (80334803)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2022年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2021年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2020年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2019年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2018年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
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キーワード | 文化昆虫学 / 科学史 / 昆虫 / 古典 / アニメーション / ゲーム / 新聞記事 / 雑誌記事 |
研究実績の概要 |
本研究は,日本,朝鮮半島,中国,台湾の東アジア各国文化の中における昆虫観を文化昆虫学の手法を用いて異文化比較を行い,科学史的考察によって人々の現在の昆虫への感情がどのように形成されてきたか,そして現代文化や昆虫保護思想にどのような影響を与えているかを調査し,東アジア地域の昆虫観の実態を明らかにすることを目的とする. 令和5年度は国会図書館,京都,大阪,兵庫,名古屋,石川,富山,福島,山形などの公立図書館、そして同志社大学・東京大学(明治新聞雑誌文庫)にて,新聞記事や雑誌記事の文献調査を行い,近現代期の人々の昆虫観に関連する資料を収集した. 研究開始時では,収集資料が足りなかった地方都市と昆虫観の資料の調査を継続した.令和5年度は,国会図書館と同志社大学で,近代日本の植民地や租借地で発行された諸新聞の調査を重点的に行った.さらに,鉄道会社の蛍狩りに注目し,鉄道路線の開業ないしは延伸の年代に着目し,蛍狩りの開催年との関連について調査した. 加えて,特撮,短歌,アニメーション,ゲームなどの現代文化に登場する昆虫などを通した,日本人の昆虫観の調査も継続して行った.
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
本研究の主な分析対象は,新聞記事,雑誌,未刊行史料などの文献史料である.その収集と分析については予定通りに進んでいる.また,アニメーションやゲームなどの現代サブカルチャーにおける昆虫・クモの登場事例についても,データ収集は進んでいる.しかし,昨年度同様,コロナ禍により,予定していた海外出張ができなかった.具体的には中国での現地調査が行えなかった.
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今後の研究の推進方策 |
令和6年度は,前年と同じく生物としての昆虫と,近現代の文学,玩具,絵画等でモチーフとしての昆虫との違いに引き続き着目する.そして,令和2年度より取りかかった近代地方都市のホタル文化について,調査を継続する.地方都市のうち,北陸と広島についてはほぼ調査を終え,北陸については論文という形で発表した.令和6年度は,京阪神,東海,四国,そして近代期にの日本植民地および租借地の諸都市に関連するホタル資料の収集・分析に努める. さらに,平成31年度の調査で,近現代の昆虫観が,近世以前の伝統的季節感の影響を強く受けていることが示唆された.そこで,比較考証のため,令和2年度より近世以前の文学作品(たとえば,勅撰和歌集の二十一代集や室町期の御伽草子,近世の大名の随筆など)に登場する昆虫の調査を行っている.令和5年度はその調査を進展させたが,令和4年度もそれを継続する. 令和6年度は中国の上海または広東への出張を行う予定である.現地の状況を見極めつつ,調査地を決定する,現地にて,昆虫をモチーフとする文房具やアクセサリー,玩具を現地調査し,街中のマンホールや看板などに描かれた昆虫を探索する.
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