研究課題/領域番号 |
18K00265
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分01080:科学社会学および科学技術史関連
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研究機関 | 順天堂大学 |
研究代表者 |
澤井 直 順天堂大学, 医学部, 助教 (40407268)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2020年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 医学教育 / 学習指南書 / 近代医学 / 医学学習指南書 / マルティン・シュタインペイス / イァコブス・シルヴィウス / イァヌス・コルナリウス / フアン・ルイス・ヴィヴェス / 医学教育論 / 医学書誌目録 / 初期近代の西欧医学教育 / 医学教育史 / ブールハーフェ / ハラー / 医学教育書 / 教育カリキュラム / 書誌調査 |
研究成果の概要 |
本研究では西欧初期近代の医学教育に関して、初学者向けに学習の仕方や医学学習の意義を説く書籍群の調査をした。これまでこのような書籍群の一部についての研究はあったが、書籍群として1つのジャンルを形成しているとは考えられていなかった。本研究では「医学学習指南書」というジャンル名を与え、16世紀から18世紀にかけて出版された書籍を発掘・収集し、内容の分析を行なった。 調査から書籍群には共通する話題が含まれることが明らかになった:①学習すべき内容と参照すべき書籍の紹介、②医学の特質、③学習者の態度。特に①については複数の書籍を比較し、医学そのものや諸分野の変化に応じて変化していることを明らかにした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究では「医学学習指南書」という医学書の一ジャンルの分析を行ったが、この分析は、現代医学の直接的源流である西欧医学の礎が構築された初期近代において医師養成がどのような理念に基づいてに行われていたか、という問いへの示唆を与えるものである。調査からは、多くの「医学学習指南書」の著者が、新知見・新理論の発表が相次ぐなかでそれを教育にどのように盛り込むか、学習内容が増加する中で医師が果たすべき責務やプロフェッショナリズムをいかに学生に伝えるか、という現在と同様の問題を意識していたことが明らかになった。したがって過去の状況の分析・認識にとどまらない意義がある。
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