研究課題/領域番号 |
18K00266
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分01080:科学社会学および科学技術史関連
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研究機関 | 東京農業大学 |
研究代表者 |
宇仁 義和 東京農業大学, 生物産業学部, 准教授 (00439895)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
3,770千円 (直接経費: 2,900千円、間接経費: 870千円)
2020年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 遠洋漁業奨励法 / 千島 / 樺太 / 北洋 / オットセイ / ミンク / キツネ / タヌキ / 養狐 / 養狸 / 養兎 / オットセイ猟業 / ミンク毛皮 / 毛皮獣 / ミンク養殖業 / 移入動物 / 外来種 / 毛皮養殖 / 副業 / 外来生物 / 地方文献 / ミンク養殖 / ヌートリア / 中部千島 |
研究成果の概要 |
近代日本の毛皮産業の上流側にあたる捕獲養殖部門について、省庁や公的機関の報告書、事業者の作成資料、業界紙などの刊行物や写真から記録を収集し、事業展開の牽引力に注目して分析した。日本の毛皮産業を牽引したのは、年代順に自国資源の排他的利用、農業不適地での産業創出、農村の副業と軍需の利害一致、戦後の地方産業育成など様々であった。これらは、毛皮の利用や使用の拡大を目指したものではなく、換金収入が目的であった。反面、国内に毛皮の良さや文化的価値を普及しようとする動きは一部に見られたものの上流部門全体としては弱かった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
毛皮産業は毛皮獣の捕獲や養殖から服飾品の小売り販売まで幅広い。大きく分けると2分でき、野生獣の猟業や狩猟、毛皮動物の企業や家庭での養殖から鞣し加工前の原皮出荷までの捕獲養殖部門、そして原皮の鞣しや加工、縫製、デザイン、小売りといった製造販売部門である。本研究は捕獲養殖部門を対象に近代日本の毛皮産業の記録の整理と事業の推進力を総合的に考察するもので、類例がない。毛皮産業や行政の育成指導が結果的に残した生物多様性への影響の考察や責任の所在についても考察を加えた。
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