研究課題/領域番号 |
18K00272
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分02010:日本文学関連
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研究機関 | 北海道大学 |
研究代表者 |
押野 武志 北海道大学, 文学研究院, 教授 (70270030)
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研究分担者 |
横濱 雄二 甲南女子大学, 文学部, 教授 (40582705)
諸岡 卓真 北海道情報大学, 経営情報学部, 准教授 (40528246)
井上 貴翔 北海道医療大学, 看護福祉学部, 講師 (70770551)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2020年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2019年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | ミステリ / 北海道 / 地域コンテンツ / メディアミックス / 探偵小説 |
研究成果の概要 |
1970年代から本格化し、メディアミックスとして展開する今日のミステリの特性を踏まえつつ、謎の生成をジャンルに内在する言語芸術の可能性の追求と捉える観点を導入することに成功した。さらに、地域コンテンツとしてのミステリの特質を北海道を事例研究として明らかにした。70年代以降のツーリズムとトラベルミステリの成立との相関性、ミステリの虚構化の方法と風土との関連性など、ミステリと北海道を接続させることで、社会学・観光学・歴史学などとも交錯する文化史研究へと発展させることができた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
現代ミステリは、学術研究対象の端緒となったばかりで、包括的なジャンル論及び史的研究はまだなされていない新領域であり、その成立と再編過程を通時的・総合的に究明することができた。北海道を具体的事象の一例としてミステリ研究とミステリ概念の変容との相即的関係を同時代言説との関係性において明らかにする言説分析でもあり、歴史学や社会学、観光学などの隣接学問の研究成果を取り込んでいる。語り論や虚構理論など、これまでの文学研究の蓄積を応用しつつも、文学研究の対象を同じ方法を用いて単に広げるだけでなく、ジャンルやメディアの特性をも明らかにするメディア研究、映像研究としても意義がある。
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