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園城寺所蔵天台関係聖教の調査による中世天台談義書を生成するネットワークの解明

研究課題

研究課題/領域番号 18K00274
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分02010:日本文学関連
研究機関大正大学 (2020-2023)
弘前大学 (2018-2019)

研究代表者

渡辺 麻里子  大正大学, 文学部, 教授 (30431430)

研究期間 (年度) 2018-04-01 – 2025-03-31
研究課題ステータス 交付 (2023年度)
配分額 *注記
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2021年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2020年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2019年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
キーワード園城寺 / 談義書 / 三大部 / 身延文庫 / 天台談義 / 廬談 / 天台 / 聖教 / 三大部見聞述聞 / 亮憲 / 勧学院 / 三井寺 / 真祐 / 身延 / 談義 / 尊契 / 法華文義集 / 論義 / 法華経 / 天台三大部 / 尊実 / 身延山久遠寺 / 談義所
研究実績の概要

研究課題である「園城寺所蔵天台関係聖教の調査による中世天台談義書を生成するネットワークの解明」のために、園城寺において園城寺所蔵資料のうち天台関係資料の調査を実施した。特に、三大部関係の注釈書を中心に調査を進めた。園城寺所蔵の『三大部廬談(三大部見聞述聞)』は、『三大部廬談』の伝本の中でも、三大部見聞・述聞ともに揃った希少な伝本であり、天台談義を検討するための重要な資料である。その撮影・調査および分析を行った。
また天台聖教のネットワーク解明のため、身延山久遠寺身延文庫の所蔵資料のうち、天台関係資料・園城寺関係資料の調査を実施し、資料のデジタル撮影と目録作成を行った。身延山久遠寺の中世の学僧は、しばしば園城寺に遊学していて、園城寺における中世の談義資料を筆録したものや、他に天台寺院において書写したものと推測される天台関係資料を多く所蔵している。そのため、人と書物のネットワークの解明のために重要であり、中世における天台談義を解明するための貴重な資料である。
さらに、本研究課題の成果を広く公開するための報告書の作成に向けて、調査し撮影した資料の整理や、精査を行った。『三大部見聞述聞(三大部廬談)』の全体構成は複雑で、ようやくその全容を解明しつつある。その概要を、論文「『三大部廬談』についての一考察――叡山文庫本・園城寺蔵本・身延文庫蔵本など諸伝本の検討から――」という論文などで公開した。また所伝本の比較対象の結果を、報告書にまとめ、公開するための準備を整えている。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

調査対象として予定していたものとは別の新出の資料が見出されたため、研究成果としては、当初の計画以上に進展していると言える。ただし、その一方で、成果報告としての報告書の刊行に、より時間がかかることとなった。それらの点を加味して、全体としてはおおむね順調に進展していると判断される。、

今後の研究の推進方策

園城寺所蔵の特に天台関係聖教の実地調査・撮影については、ほぼ終了し、今後はその内容の精査と、成果報告を報告書にまとめることを考えている。また成果は、学会等でも公表し、研究発表や学術論文の発表によって、広く研究者間で共有し、研究に資するようにしていく。また報告書においては、目録をすること、『三大部見聞』の諸本比較の一覧と、奥書部分の写真を掲載することにより、他所蔵本との比較をしやすくし、今後の研究のための基礎資料を提供したいと考えている。

報告書

(6件)
  • 2023 実施状況報告書
  • 2022 実施状況報告書
  • 2021 実施状況報告書
  • 2020 実施状況報告書
  • 2019 実施状況報告書
  • 2018 実施状況報告書
  • 研究成果

    (10件)

すべて 2024 2023 2021 2020 2019 2018

すべて 雑誌論文 (3件) (うち査読あり 3件、 オープンアクセス 2件) 学会発表 (7件)

  • [雑誌論文] 『三大部廬談』についての一考察2024

    • 著者名/発表者名
      渡辺麻里子
    • 雑誌名

      大正大學研究紀要

      巻: 109 ページ: 23-47

    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
    • 査読あり / オープンアクセス
  • [雑誌論文] 中世天台談義書の展開――身延山久遠寺および園城寺の蔵書をめぐって――2024

    • 著者名/発表者名
      渡辺麻里子
    • 雑誌名

      印度學佛教學研究

      巻: 72-2 ページ: 519-524

    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
    • 査読あり / オープンアクセス
  • [雑誌論文] 中世における園城寺の学問と談義2020

    • 著者名/発表者名
      渡辺麻里子
    • 雑誌名

      天台学報

      巻: 62 ページ: 63-74

    • 関連する報告書
      2020 実施状況報告書
    • 査読あり
  • [学会発表] 中世天台談義書の展開2023

    • 著者名/発表者名
      渡辺麻里子
    • 学会等名
      日本印度学仏教学会第74回学術大会
    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
  • [学会発表] 千妙寺亮憲をめぐる一考察2023

    • 著者名/発表者名
      渡辺麻里子
    • 学会等名
      令和5年天台宗教学大会
    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
  • [学会発表] 園城寺蔵『三大部見聞述聞』について2021

    • 著者名/発表者名
      渡辺麻里子
    • 学会等名
      令和三年度 第63回 天台宗教学大会
    • 関連する報告書
      2021 実施状況報告書
  • [学会発表] 園城寺の学問世界をめぐって2020

    • 著者名/発表者名
      渡辺麻里子
    • 学会等名
      説話文学会
    • 関連する報告書
      2020 実施状況報告書
  • [学会発表] 園城寺所蔵『法華文義集』について2020

    • 著者名/発表者名
      渡辺麻里子
    • 学会等名
      天台学会
    • 関連する報告書
      2020 実施状況報告書
  • [学会発表] 中世近世における三井寺の談義について2019

    • 著者名/発表者名
      渡辺麻里子
    • 学会等名
      令和元年度 第六十一回 天台宗教学大会
    • 関連する報告書
      2019 実施状況報告書
  • [学会発表] 中世における三井寺の談義について2018

    • 著者名/発表者名
      渡辺麻里子
    • 学会等名
      平成三十年度第六十回天台宗教学大会
    • 関連する報告書
      2018 実施状況報告書

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公開日: 2018-04-23   更新日: 2024-12-25  

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