研究課題/領域番号 |
18K00278
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分02010:日本文学関連
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研究機関 | 大阪教育大学 |
研究代表者 |
小野 恭靖 大阪教育大学, 教育学部, 教授 (50194600)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2020年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2019年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2018年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | ことば遊び / 見立番付 / おもちゃ絵 / 瓦版 / 往来物 / 番付 / 江戸時代 / 文献資料 |
研究実績の概要 |
2020~2022年度にかけての3年間はコロナ禍の影響を受け、出張を伴う文献の調査ができず、研究が停滞していた。本研究は当初の4年間の研究予定のうち、後半の2年間については研究計画のごく一部しか遂行できなかったため、期間延長をお認めいただき、2023年度が研究を締めくくる最終年度となった。 2023年度はこれまで計画した調査が実施できていなかった石川県立歴史資料館、東京都立中央図書館、東京大学史料編纂所、国立国会図書館東京本館、国立国会図書館関西館を訪問し、見立番付・おもちゃ絵を中心とする貴重な文献資料を調査することができた。 具体的には石川県立歴史資料館で村松家資料の「重言ことば角力見立 初偏」「重言ことば角力見立 二偏」「新版魚類貝類はんじもの」(見立番付集『たのしみ草紙』所収)の原本を披見した。また、東京都立中央図書館では「重言世界咄」とその袋物(見立番付集『洗雲彩霞』所収)をはじめ「能人の言重言くらべ」「重言見立 御為心得」「文字書違見立相撲」(見立番付集『江戸自慢』所収)、「重言見立大相撲」「文字書ちがひ見立」(見立番付集『吾妻みやげ』所収)その他を閲覧・調査した。東京大学史料編纂所では「大日本くにづくしはんじ物」「当時流行なぞなぞづくし」(『風刺行列附等』所収)その他を閲覧・調査した。国立国会図書館東京本館では「重言見立大相撲」「能人の言重言くらべ」(『江戸自慢』所収)その他の資料を、また同関西館では『芳藤手遊絵尽』を閲覧・調査した。それぞれ貴重な文献資料であり、江戸時代末期から明治時代初期にかけての見立番付やおもちゃ絵のなかに構築された日本語ことば遊びを中心とした文化史的な様相を重層的に捉える礎となった。 なお、以上の調査をもとにした本年度の成果として、拙稿「重言の見立番付続考」(『日本アジア言語文化研究』第18号<2024年3月>)を執筆した。
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