研究課題/領域番号 |
18K00282
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分02010:日本文学関連
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研究機関 | 佐賀大学 |
研究代表者 |
中尾 友香梨 佐賀大学, 全学教育機構, 教授 (10441734)
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研究分担者 |
白石 良夫 佐賀大学, 地域学歴史文化研究センター, 特命教授 (60137320)
三ツ松 誠 佐賀大学, 地域学歴史文化研究センター, 准教授 (10712565)
日高 愛子 熊本大学, 大学院人文社会科学研究部(文), 准教授 (20706741)
大久保 順子 福岡女子大学, 国際文理学部, 教授 (30259791)
沼尻 利通 福岡教育大学, 教育学部, 准教授 (90587635)
土屋 育子 東北大学, 文学研究科, 教授 (30437800)
中尾 健一郎 熊本大学, 大学院人文社会科学研究部(文), 教授 (30511662)
亀井 森 鹿児島大学, 法文教育学域教育学系, 准教授 (40509816)
田中 圭子 佐賀大学, 地域学歴史文化研究センター, 特命研究員 (20435051)
村上 義明 熊本学園大学, 外国語学部, 准教授 (30849683)
二宮 愛理 九州共立大学, 共通教育センター, 講師 (70878256)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2021年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2020年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2019年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2018年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
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キーワード | 小城鍋島文庫 / 和学知辺草 / 和学 / 漢学 / 神道 / 解題 / 解題目録 / 蔵書印データベース / 鍋島直能 / 小城藩 |
研究実績の概要 |
本研究に携わっている研究者全員が、夏期休業期(9月)に一堂に集まって合同で小城鍋島文庫蔵典籍の書誌調査を行う予定であったが、前年度同様に新型コロナウイルス感染症の影響により実施できなかった。その代わり各自で個別に調査を行い、解題目録データを蓄積した。そしてこれまで蓄積したデータを「小城鍋島文庫古典籍目録データベース」(https://crch.dl.saga-u.ac.jp/kotenseki/info.php)としてインターネット上に公開した。 データベースは、単なる書誌データだけでなく、本研究に携わっているさまざまな専門分野の研究者がそれぞれの専門にもとづいて調査・執筆した解題をもとに、ある程度、その書物の内容や成立時期、成立背景、伝存状況などがわかるようにした。今後も調査を継続して解題データを増やしていく予定である。 また、当文庫の特色をよく示す蔵書のひとつで他に伝本を見ない『和学知辺草』の輪読と翻字が前年度に終わっていたので、今年度は内容の注釈を施した。和学と漢学がともに新たな局面を迎えようとしていた寛政五年(1793)に成立した本書は、和学の手引き書としては本居宣長の『うひ山ぶみ』よりも成立が5年も早く、約3倍の分量を有し、歴史・言語・文字・音韻・歌・制度史・神道・儒学・漢詩・漢文訓読法・出版など多岐にわたる内容を扱っている。寛政期の初めにあって注目に値する。 研究会では毎月1回オンラインで検討会を実施し、注釈の内容・分量・典拠などについて議論を重ね、その成果を、『和学知辺草【翻刻・注釈・現代語訳】』(文学通信、2023年4月25日刊行)の一冊にまとめた。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
新型コロナウイルス感染症の影響により、当初の計画どおり文庫調査が実施できなかったため。
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今後の研究の推進方策 |
①文庫調査を再開し、解題目録のデータを増やしていく。 ②蔵書印データを整理・分析する。 ③小城鍋島文庫の代表的な典籍について、やや詳しい解題を1冊にまとめる。
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