研究課題/領域番号 |
18K00292
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分02010:日本文学関連
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研究機関 | 帝京大学 |
研究代表者 |
牧野 悠 帝京大学, 理工学部, 講師 (50571626)
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研究分担者 |
小嶋 洋輔 名桜大学, 国際学部, 教授 (50571618)
高橋 孝次 帝京平成大学, 現代ライフ学部, 講師 (20571623)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
2,730千円 (直接経費: 2,100千円、間接経費: 630千円)
2020年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2019年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2018年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | メディア研究 / 昭和史 / 近代文学 / 日本文学 |
研究成果の概要 |
本研究事業は、中間小説誌が出版市場に定着し、膨大な読者を擁するメディア群にまで成長する過程で企図された、雑誌及び作家たちの読者獲得を目的とする戦略を対象に調査・分析を行った。特に注目したのが、この期間に興隆したジャンルにおける、文学的素養を持つ読者に訴求するための試みと、掲載誌の性格を意識して執筆方針を変化させる作家に関する問題系である。これらにより、雑誌・作家・読者が相互に干渉して昭和期メディアが展開した実態の一端が明らかとなった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
戦後日本における娯楽の一形態として広く受容された中間小説誌の分析は、日本の「戦後」を文化的に規定する一つの巨大な底流を明らかにする手がかりとなる。こうした視点で研究を進めることは、他学問領域である歴史学やメディア研究における占領期や高度経済成長期に関する成果とも繋がり、学際的な相乗効果が期待できる。また文学研究の中でも、作家ごとの考察に蛸壺化しがちな日本戦後文学研究に、連接点をもたらす契機たり得るだろう。
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