研究課題/領域番号 |
18K00299
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分02010:日本文学関連
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研究機関 | 中部大学 |
研究代表者 |
岡本 聡 中部大学, 人文学部, 教授 (90280081)
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研究分担者 |
吉丸 雄哉 三重大学, 人文学部, 教授 (10581514)
早川 由美 奈良女子大学, 大学院人間文化総合科学研究科, 博士研究員 (30745310)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2021年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2020年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 伊勢商人 / 川喜多家 / 長井家 / 北村季吟 / 村田元次 / 人情本 / 山本読書室 / 北畠氏 / 和歌 / 俳諧 / 本草学 / 青木読書室 / 国学 / 石水博物館 / 蔵書目録 / 本居宣長 / 木下長嘯子 / 書誌学 / 川喜田潭空 / 目録 / 文芸サロン |
研究成果の概要 |
石水博物館は伊勢商人川喜田家と長井家の資料を一括して継承管理している。歴代当主は、書籍や絵画はじめ美術的価値の高いものを収集するに留まらず一種のサロン的文化を生み出していた。本研究は、約二万点の書誌データをほぼ網羅した冊子目録を作成しデータべースを構築して公開しその文化サロンを把握する事を目的とした。研究期間で仮のデータベースを構築した。研究期間に新たに得られた知見について報告書をまとめた。そこには、北村季吟関連の新資料の紹介や、本博物館の中核を為している、季吟門下村田元次父子の関連書目を紹介し、ここに集められた青木読書室関連の書目や、人情本の優品目録、及び北畠氏南朝関連の蔵書一覧を掲載した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
石水博物館が所蔵している川喜田家と長井家の古典籍のように商人の蔵書がまとまった形で保管されている例はほとんどない。石水博物館資料を対象とした今回の研究は独自性が高いといえる。また川喜田家は豪商であり、非常に貴重で質のよい本が集まっている。三村竹清や林若樹などと当主に交流があるため彼らを経由して入った本は質が高い。加えて基本的に閲覧に供されていなかったため、保存状態がよい。黄表紙、伊勢俳諧、絵図や軸類などにも良質な資料が多く存在する。今回の研究には石水博物館の古典籍のデータベースの構築と、その内容分析を目的の一つとしている。データベースが完備していない状況では、その全貌を簡単に知る事が出来ない。
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