研究課題/領域番号 |
18K00305
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分02010:日本文学関連
|
研究機関 | 摂南大学 |
研究代表者 |
橋本 正俊 摂南大学, 外国語学部, 教授 (30440655)
|
研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2022-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
|
配分額 *注記 |
1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2020年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2019年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2018年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
|
キーワード | 神詠 / 中世神話 / 山王権現 / 春日権現 / 天神信仰 / 春日明神 / 古今和歌集仮名序 / 古今集注釈 |
研究成果の概要 |
中世の日本において、神詠が大量に出現し、さらに多様な解釈が展開した動向を明らかにした。特に、中世の和歌、学問、思想を考える上で重要と思われる神詠を収集し整理した。対象としたのは、①中世に神詠として新たに作り出されたもの、②従来知られた和歌の作者に神を当てたもの、③古代の神詠に対して中世に新たな解釈を加えたもの、である。神詠と合わせて、神詠説話にも着目し、ある和歌がどのように神詠として形成され、解釈が加えられていったのか分析した。それらの成果をもとに、神詠の出現した背景とその展開の様相について明らかにした。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究の意義は、神詠に焦点を絞り、その動態を全体的に捉えたところにある。個々の神詠についてはこれまでも研究はなされてきたが、部分的で一面的であったと言える。本研究では時代や信仰対象を超えて、神詠をテーマに設定することで、中世研究に新たな視点を提供することができた。また、細分化が進んでいる文学研究において、和歌文学、説話文学、宗教文学といった垣根を越えた研究ができたことにも意義がある。今後、本研究の成果が諸分野の研究に活かされることが期待できる。
|