研究課題/領域番号 |
18K00319
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分02010:日本文学関連
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研究機関 | 福岡教育大学 |
研究代表者 |
久保田 裕子 福岡教育大学, 教育学部, 教授 (30262356)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2020年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2019年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2018年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
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キーワード | タイ / 仏印 / 三島由紀夫 / 戦後文学 / 国際研究者交流 / 文化表象 / 日本近代文学 |
研究成果の概要 |
タイおよび〈仏印〉と呼称されたアジア地域について、太平洋戦争期の〈大東亜共栄圏〉時代、1960年代以後の高度経済成長期、1980年代以降のツーリズムの時代から現在まで、日本語テキストに描かれた表象がどのように構築され、流通したかという問題を明らかにした。三島由紀夫は、〈戦後文学〉の作家の中で、タイ・ラオス・カンボジアを舞台とした『豊饒の海』4部作、『文化防衛論』、『癩王のテラス』などの小説・評論・戯曲を執筆している。本研究における調査・分析結果をふまえて、三島研究をアジアとの関係性という新たな視点から考察することで、〈戦後文学〉の国際的側面を明らかにした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
研究成果の学術的意義は、小説などの文学テキストが同時代言説とどのように関連しているかという経緯をたどり、文学テキストと歴史的言説の関連性について明らかにした点にある。特に三島由紀夫研究を通して、アジアとの関係性という視点から日本の〈戦後文学〉を見直し、異文化表象をめぐる文学史的な問題提起となった。研究成果の社会的意義は、日本とアジア地域の歴史・文化交流を背景とした作品について考察する上で、日本側だけの視点ではなく、タイ人研究協力者と国際共同研究を行うことで、双方向的な観点から考察することが可能になった。また研究成果を国際学会において発表し、両国の国際学術交流にも寄与することができた。
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