研究課題/領域番号 |
18K00321
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分02010:日本文学関連
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研究機関 | 京都府立大学 |
研究代表者 |
母利 司朗 京都府立大学, 文学部, 教授 (10174369)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
3,250千円 (直接経費: 2,500千円、間接経費: 750千円)
2020年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2019年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 江戸版 / 出版 / 大師流 / 用文章 / 江戸意識 / 上方版 / 版本 |
研究成果の概要 |
17世紀は、日本の商業出版がはじまり、盛んになっていった時代である。当初は、長らく政治・経済・文化の拠点であり続けた京都での出版が盛んであったが、やがて新興都市江戸においても商業出版が行われ出す。江戸での出版は、もともとは京都の支店を中心とした京都での出版とかわらないものがおこなわれていたが、やがて徐々に京都とは異なる個性的な特徴が見いだされるようになる。本研究は、江戸での出版が、「江戸」という都市を意識しはじめた様相を明らかにしようとしたものである。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
現在では、関西(大阪・京都)対関東(東京)という図式で、様々なことが対比的に語られることが少なくない。しかし、東京に本社のある出版会社で作られた本と、大阪や京都で作られた本が、この東西比較の対象にとりあげられることはほとんどない。しかし、商業出版がはじまり盛んになっていった17世紀前半においては、出版について、はっきりとした東西による違いが認められた。出版の先進地である京都の出版にたいして、新興都市江戸の出版がどのような個性を出し「江戸」らしさを主張しようとしたのかをさぐることは、現在の東西比較にも通じる興味深い問題である。
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