研究課題/領域番号 |
18K00327
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分02010:日本文学関連
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研究機関 | 清泉女子大学 |
研究代表者 |
武藤 純子 清泉女子大学, 文学部, 非常勤講師 (50424304)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2020年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2019年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2018年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | 初期浮世絵 / 絵入本 / 奥村政信 / 十二ヶ月図 / 絵本小倉錦 / 絵本 / 鳥居派 / 奥村派 / 西村派 / 役者絵 |
研究実績の概要 |
初期浮世絵版画と絵入本の調査は、2019年3月16日~21日、フランス・パリにあるギメ美術館とパリ国立図書館で行った。なかでも奥村政信の『絵本小倉錦』の一部が両機関に所蔵されており、初版、再版の諸本の丁付・摺の状態が確認できたことは有意義であった。本調査の意義は、刊年・出版社・出版状況が解明されていない『絵本小倉錦』の初版刊行の一助となる版本を確認できた点である。この調査により、『絵本小倉錦』の成立状況をまとめることができると思う。 調査で残念だったのは、別途、カナダ・トロントにあるロイヤルオンタリオ美術館の調査を予定していたが、コロナ禍の影響で、ホテルと航空機の予約が突然キャンセルとなり、中止となってしまったことだ。 論文執筆は、「奥村政信『十二ヶ月』(須藤権兵衛版)の考察」を『國華』(國華社・朝日新聞社)に投稿した。が、コロナ禍の影響で編集作業が遅れ、現在刊行待ちの状況である。本稿の意義は、長い間ボストン美術館の書庫に眠り紹介されることのなかった『十二ヶ月』全図を大きく鮮明な図版とともに絵柄を紹介できた点、菱川師宣画『月次のあそび』との類似点・相違点を指摘した点、ボストン美術館所蔵までの履歴を明らかにした点など、新見を提示することができた。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
コロナ禍の影響で、投稿した論文の刊行が遅れている点、予定されていたカナダ・トロントにあるロイヤルオンタリオ美術館の調査が中止となってしまった点、国会図書館等での調べものができない点など、研究の進捗状況はやや遅れている状況である。
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今後の研究の推進方策 |
国内外のコロナ禍が終息するまでは、調査に赴くことは難しいと思われる。そこで目下の作業および研究は、これまでの調査で収集した浮世絵版画および絵入本の属性情報をデータベースに集積し、オープンデータ化の準備を進めたい。
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