研究課題/領域番号 |
18K00328
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分02010:日本文学関連
|
研究機関 | 中央大学 |
研究代表者 |
鈴木 俊幸 中央大学, 文学部, 教授 (00216417)
|
研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2023-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
|
配分額 *注記 |
3,250千円 (直接経費: 2,500千円、間接経費: 750千円)
2022年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2021年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2020年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2019年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2018年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
|
キーワード | 書籍流通 / 近世・近代移行期 / 書籍安売り / 新聞広告 / 新聞雑誌流通 / 兎屋誠 / 鶴声社 / 書籍文化史 / 新聞売捌店 / 新聞・雑誌流通 / 書籍広告 / 書籍文化 / 近世近代移行期 |
研究成果の概要 |
研究全体の基盤とすべく、江戸時代から明治前半期における書籍関係業者に関するデータを増補・整備し、書籍流通網をその末端まで網羅する作業を継続した。また新聞広告を主たる史料として、明治になって新たに成長していった新聞・雑誌の流通網と書籍流通網との相関とその変化をたどるべく新聞雑誌販売店のリストを作成した。また書籍流通史の変化に大いに関わったと思われる明治十年代末期における書籍安売り流行の実態を追うべく、新聞広告を中心に史料を渉猟し、データベース化した。これらの研究に基づき、兎屋誠に関する論文を作成したほか、新聞雑誌販売店のデータと書籍安売り広告のデータベースを研究者に配布した。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
明治十年代末の書籍安売り流行は、書籍業界の秩序と書籍市場すなわち読者の書籍に対する意識を大きく変えたと思われる。この書籍安売りのほとんどは、新聞広告を戦略的に使ったもので、地方新聞を含めて当該広告を網羅的に収集し、この現象を全国規模で追跡することができたことは、書籍流通史・出版史研究上大きな成果であった。また同時に新聞・雑誌販売網の成長と新聞というメディアの民間への浸透状況、すなわち、読者層そのものの変化を見定める一つの方法を提示し得たものと思われる。
|