研究課題/領域番号 |
18K00329
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分02010:日本文学関連
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研究機関 | 東海大学 |
研究代表者 |
堀 啓子 東海大学, 文化社会学部, 教授 (60408052)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
2,730千円 (直接経費: 2,100千円、間接経費: 630千円)
2020年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2019年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2018年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
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キーワード | 尾崎紅葉 / 小栗風葉 / cheap editions / Bertha M. Clay / Charlotte M.Brame / Dora Thorne / Charlotte Brame / Bertha M.Clay / 黒岩涙香 / 翻訳 / 翻案 / 廉価版 / dime novels / 菊池寛 |
研究成果の概要 |
本研究では、明治時代から大正時代にかけて成立した日本の文学が、cheap editionsと総称される、十九世紀末の西洋の無名の廉価版小説から、様々な影響を受けて成立していることを調査してきた。研究の過程で、その影響関係が翻訳や翻案といった直接的なものにとどまらず、それらの原書を下敷きとして得たモチーフレベルでの影響関係も整理し、後代の作品にどのような展開をもたらしたのかを明らかにした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
十九世紀末の無名の廉価版小説が、明治・大正の日本の文学に与えた影響と意味を再考するというこの研究は、従来はあまり焦点をあてられることのなかった分野であった。だが、明治・大正時代の日本の文学作品の成立を考える上では、看過できない問題であり、その関連を彷彿させる原著との比較によって、実際的な影響を明らかにし得た。 そして作家たちがそこで得た自らの新しい技法を以て、日本の文壇に再発信した作品は、その後の文士たちにも新しい創作手法を提示していったことをまとめた。
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