研究課題/領域番号 |
18K00330
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分02010:日本文学関連
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研究機関 | 日本大学 |
研究代表者 |
山岸 郁子 日本大学, 経済学部, 教授 (90256785)
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研究分担者 |
十重田 裕一 早稲田大学, 文学学術院, 教授 (40237053)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2021年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2020年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2019年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2018年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | 日本近代文学 / 文化資源 / 文学館 / 文学研究 / メディア / 指定管理者制度 / 作家研究 / 文学展示 / 作家 / 文豪 / 近代文学研究 |
研究成果の概要 |
文学館は博物館法と図書館法が施設を定義しているが、どちらかに傾斜している文学館もあれば、どちらの要素も兼ね備えているものも存在する。つまり「文学」や「文学者」に関する資料を収集し、保管し、調査研究機関となっているものもあれば、「文学」や「文学者」に関する資料を展示して一般公衆の利用に供し、講演会やイベント事業を行う機関もある。コロナの自粛期間を経て、国立国会図書館や一部の文学館では原資料のデジタルアーカイブ化が進み、「資源」に社会性、公共性をもたせるための力になっている。文化資源を持続可能なものとして支えるためには価値を見出し保存していこうとすることを共有することが重要である。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
地方文学館にて調査を行なった。地方文学館の展示における資料の選択とその配列には、文学者の身体性とその土地の風土性が反映されおり、風土が作家の内面を作り出したのだという類型的ともいえる物語が存在していた。戦後、文学の活況に支えられて近代文学研究も進み、作家論がそのベースとなっていた時代である。地域における文学や文学者が地方の固有性を裏付けることであり地域ステータスの証明であった。ここに「価値」が生まれ文学や文学者は保護される「資源」となっていた。現在地域ならではの「資源」や文化を護ろうとする取組みや、観光により地域を活性化しようとする動きの中で、文学館の新たな価値の創出が必要になる。
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