研究課題/領域番号 |
18K00333
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分02010:日本文学関連
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研究機関 | 早稲田大学 |
研究代表者 |
十重田 裕一 早稲田大学, 文学学術院, 教授 (40237053)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2018年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | 日本文学 / 検閲 / 内務省 / GHQ / メディア / 出版 / 文芸雑誌 / 総合雑誌 / 日本近代文学 / 占領期 |
研究成果の概要 |
本研究では、民間情報教育局(CIE)の調査対象となった文芸雑誌・総合雑誌における、GHQ/SCAP(連合国軍最高司令官総司令部)の検閲に関連する資料、具体的にはGHQ/SCAPによる指示のある校正刷・出版物・検閲文書等の資料についての調査を行い、その成果を学術論文や著書にまとめ広く発表したことで、占領期の日本近代文学とメディア検閲との関連の一端を解明し、新たな照明を当てた。また同時に、米国カリフォルニア大学ロサンゼルス校での共同研究、コロンビア大学、スタンフォード大学、ブリティッシュ・コロンビア大学での学術交流等を通じて、本研究課題についての国際的な研究基盤を形成した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究におけるGHQ/SCAP検閲関連の資料の分析によって、占領期日本の出版物がいかなる言論統制を受け、作家や編集者がどのような葛藤のもと作品を発表していたか、その関連の一端を解明した。それにより、これまで作家の創作意図によるものと見られていた、この時期の出版物に見られる作品本文の異同が、実はGHQ/SCAP検閲という政治的な意図が深く関与しているものであることが明らかとなり、占領期のアメリカ軍によるメディア検閲とこの時期の日本文学との関連に新たな照明を当てることができた。
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