研究課題/領域番号 |
18K00335
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分02010:日本文学関連
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研究機関 | 常葉大学 |
研究代表者 |
戸塚 麻子 常葉大学, 教育学部, 教授 (10711450)
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研究分担者 |
神谷 昌史 滋賀文教短期大学, 国文学科, 教授(移行) (50623873)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2018年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | 日本占領下華北 / 日中戦争 / 外地メディア / 日本語文学 / 国策 / 東亜新報 / 京津事情 / 『興亜』(華北交通社員会) / 高木健夫 / 徳光衣城 / 日本近現代文学 / メディア / 北京 |
研究成果の概要 |
本研究は、主に日中戦争期に、北京・天津等の華北地域で展開した日本語文学の実態を究明すべく、基礎資料の収集と整備を行うものである。もっとも基礎的かつ重要な資料である『東亜新報』の前半については、既に文芸・文化記事を中心に撮影・筆記を完了している。本研究では引き続き後半の保存を行った。また、綜合雑誌『北支那』『京津事情』や、華北全域に社員をもつ華北交通や華北電電の社員会雑誌『興亜』『北電』の雑誌を収集し、目録作成と解題執筆を行った。 また、文芸誌を収集し、『燕京文学』『春聯』(北京発行)、『基地』『大陸短歌』『錨地』(青島)、『廟』(済南)等について細目を作成し、解題を執筆して公表した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
『東亜新報』は1939年7月に北京で創刊され1945年まで発行されていた当時唯一の現地発行の日本語新聞であり、日本統治下の政治・経済・歴史・文芸・文化等さまざまな分野を研究する上で、極めて基礎的かつ重要な資料である。この資料の調査をはじめて行った意義は大きい。また、本研究では、従来知られることのなかった雑誌を複数発掘し、その雑誌の概要または詳細を公表した。今後の外地日本語メディアの研究に資するものであると考えられる。例えば、北京の俳誌『春聯』や、青島の文芸誌及び文化コミュニティについての研究は、先行する研究がなく、意義があると思われる。
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