研究課題/領域番号 |
18K00337
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分02010:日本文学関連
|
研究機関 | 立命館大学 |
研究代表者 |
花崎 育代 立命館大学, 文学部, 教授 (00259186)
|
研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2023-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
|
配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2022年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2021年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2020年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2019年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2018年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
|
キーワード | 大岡昇平 / 草稿研究 / 戦後文学 / 日本近代文学 / 花影 / 釣狐 / 逆杉 / デジタルアーカイブ / 「釣狐」 / 「逆杉」 / 「ミンドロ島ふたたび」 / 原稿 / 「レイテ戦記」 / 「愛について」 / 「遥かなる団地」 / 構想ノート / 1950年代 / 「黒髪」 / 「青春」 / 京都 / 富永太郎 / 「花影」 / 「長い歯を持った男」 / 日本文学 / 国文学 |
研究成果の概要 |
大岡昇平文学の研究において自筆資料までをその対象としたものは、当該研究者花崎による科研費課題(課題研究番号:21520217・平成21~24年度、2537026・平成25~29年度)以外はほぼ皆無であった。本研究はこの現状に鑑み、上記花崎の研究に連なるものとして構想ノートや原稿段階からの大岡文学の基礎的総合的研究を行った。『花影』の女主人公の孤絶化・孤高化への生成過程を平成30年度に論文として公開した。「逆杉」の構想の変更、「釣狐」の古典からの離陸と近代小説化の過程については令和5年度に論文公表の予定である。 これらの研究により大岡昇平文学の戦後期における作品生成の諸相を具体的に実証した。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は、日本近代文学の代表的作家である大岡昇平の文学を、原稿や構想ノートの段階まで遡って研究、作品生成過程を詳細に検討した。また、調査を精密に行うべく、デジタル一眼レフカメラ撮影による複製作成を行った。 この研究の成果として、日本近代に生きる人間の思考過程を詳細にたどることができたことは大いに学術的意義があると考える。また、戦後期の劣化著しい紙媒体の唯一無二の資料である作家の原稿や構想ノートを、著作権継承者や所蔵館の許可を得て、上記撮影により記録し得たことは、文化財保護の観点からも社会的意義ある成果だといえる。
|