研究課題/領域番号 |
18K00339
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分02010:日本文学関連
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研究機関 | 関西大学 |
研究代表者 |
関屋 俊彦 関西大学, 東西学術研究所, 非常勤研究員 (70125136)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
2020年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2019年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2018年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
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キーワード | 能楽師大西家 / 大西閑雪 / 雑誌『國諷』 / 泉泰知(秋花) / 京都観世屋敷 / 拾菓抄 / 能〈西宮〉 / 大蔵弥右衛門 / 茂山久蔵英政 / 能〈剣珠〉 / 京観世屋敷 / 大阪能楽会館 / 蔵書解題 / 國諷 / 豊崎宮 / 関寺小町 / 謡曲十五徳 / 北岸佑吉 / 大西家所蔵 / 番外曲 / 茂山千五郎家家紋 / 青家家紋 / 蔵書解題目録 / 能楽 |
研究成果の概要 |
関西大学図書館には生田文庫といってアサヒビール創設に貢献した生田秀以来の古書が寄贈されていた。秀は大阪一の名人大西閑雪(大正5年没)に謡・仕舞を習っていた。御子孫の秀昭氏の御厚意で能楽関係の本を館所蔵に出来た。2016年12月24日に関西大学で催した能楽フォーラムに大西智久氏をお招きし、秀昭氏と共にお聞きする機会を得た。その前後から梅田の大阪能楽会館(2017年閉館)の本箱に長く眠っていた蔵書を調査出来、閑雪が亮太郎と共に大大阪と呼ばれた一時代を築いていたと確信された。大阪で唯一発行されていた能楽専門誌『國諷』は創刊号から閑雪と懇意であった泉泰知の編集になることまで確認し得たのは収穫であった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
大西家蔵書の中で特筆すべきは『拾果集』で宴曲といわれている中の新発見である。既に岡田三津子氏と『Memories of Osaka Institute of Techhnology』で報告しているし、インターネットでも公開した。大西閑雪は大曲〈関寺小町〉を生涯で三度も演じているので、その記録は貴重である。又、『國諷』では京都観世屋敷での謡初の折、世阿弥が将軍義満から拝領した槍とか糺河原勧進能の立て札が飾られていたという林喜右衛門の目撃談は小文とは言いながら初めて紹介された記述で学会でも知られていなかったことであろう。
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