研究課題/領域番号 |
18K00340
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分02010:日本文学関連
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研究機関 | 佐賀大学 (2020-2022) 広島女学院大学 (2018-2019) |
研究代表者 |
田中 圭子 佐賀大学, 地域学歴史文化研究センター, 特命研究員 (20435051)
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研究分担者 |
日高 愛子 熊本大学, 大学院人文社会科学研究部(文), 准教授 (20706741)
中村 健太郎 帝京大学短期大学, その他部局等, 講師 (60596922)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
3,640千円 (直接経費: 2,800千円、間接経費: 840千円)
2020年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2019年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2018年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | 薫物 / 薫香 / 香 / 古典籍 / 文献調査 / 物語研究 / 唐物 / 香文化 / 文献学 / 武雄鍋島家 / 小野於通 / 薫物文化 / 秘伝書 / 調合 / 新作薫物 / Takimono / Shinsaku-takimono / Japanese fragrance / incense / 陽明文庫 / 日本文化 / 日本伝統文化 / 文献学的研究 / 武雄市歴史資料館 / 近衛家 / 東山御文庫 / 薫物書 |
研究成果の概要 |
2018、2019年度には公益財団法人陽明文庫と武雄市歴史資料館で貴重書の閲覧調査を実施。調査結果は2022年度までに査読付き研究論文および国際研究集会での発表として公開した。コロナ禍により2020年度以降の活動は変更を余儀なくされたが、実施期間の2年間の延長が許可され、オンライン環境の急速な普及も追い風となり、2022年度まで継続的に成果を発表することができた。 本補助事業の波及効果として、市民グループの薫物を利用した地域振興活動に協力した他、古代の材料で薫物を復元する産学共同研究にも参加した。また、私立大学が地元企業と協力して通年で開催するワークショップの企画運営にも参加することができた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
近現代の日本古典文学研究(物語研究)において、薫物・香に関する伝承や説話は、物語の古注釈書の勘物に引かれた伝承等の検証ないし補足の為に利用されるのが通例である。しかしながら、物語に現れない種類の薫物や、物語との関連性が一見不明な同時代の香関係の逸話にも目配りすることで、作品の時代ごとの文化的実相に適った解釈が可能になる。 PIは薫物の材料の蒐集と調合に取り組み、その中で、平安時代の材料調達が輸入にのみ依存せず、一部は国内で育成、複製されたことを究明した。2023年度に発表予定の研究論文では、薫物・香の文献研究の視点や経験を平安時代の物語研究に反映させ、新たな解釈を提起できたと自負している。
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