研究課題/領域番号 |
18K00343
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分02010:日本文学関連
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研究機関 | 国文学研究資料館 |
研究代表者 |
ダヴァン ディディエ 国文学研究資料館, 研究部, 准教授 (90783291)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2020年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2019年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2018年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
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キーワード | 仮名法語 / 臨済宗 / 大燈派 / 大燈国師 / 業識図 / 看話禅 / 禅宗仮名法語 / 大燈国師仮名法語 / 夢窓派 / 禅宗 / 近世仏教史 |
研究成果の概要 |
本研究は中世から初期近世にかけて作成された仮名法語の思想的な分析によって、そのコーパスに見える禅の教えがどのように日本社会に広まって、どの具体的な内容であったのかを解明することを目標とした。新型コロナウイルスのため調査が多く中止になって、本来計画していたデータベースの作成は叶わなかったので、方向を変えて、前半の成果を踏まえて仮名法語の思想的観点から見える問題の検討に移った。ただし、コロナウイルスにともなう国際学会の延期によって発表は本研究期間後になる。その主な成果は国際共同研究の発表二つ(一つは期間後)、英文査読論文一本、発表と国際会議パネルの成立と発表(期間後)になる。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
仮名法語の研究は主に書誌や内容の紹介を中心に行われた事に対して、本研究は今まで着目されていなかった思想的な面に焦点を当てた。それによって、仮名法語は単なる仏教―或いは禅―の入門書だけではなく、日本の禅思想史に見られる教義的や実践的な立場を反映している事を判明した。本研究は手始めではあるが、今後の仮名法語研究で、その文学的な価値や社会への影響(日本人がもっている禅のイメージなど)のほかに、仏教学の検討をも視野に入れる必要があると証明されたことに十分意義があると思われる。
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