研究課題/領域番号 |
18K00347
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分02020:中国文学関連
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研究機関 | 一橋大学 |
研究代表者 |
星名 宏修 一橋大学, 大学院言語社会研究科, 教授 (00284943)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2020年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2019年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2018年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
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キーワード | 植民地 / ハンセン病 / 台湾 / 楽生院 / 『万寿果』 |
研究成果の概要 |
本研究は日本植民地統治下の台湾で創作されたハンセン病患者の文学創作を考察するものであり、最も重要な資料である『万寿果』を収集し、その分析を行った。日本内地のハンセン病文学と同じように、入所者の多くは学歴が高くないために、短歌や俳句など定型表現が多数を占める。台湾ならではのハンセン病文学は、台湾人入所者が創作したものであるが、彼らも日本語による作品を残していた。 研究期間の後半では、何人かの入所者に焦点をしぼり、個性あふれる文学創作の分析を重点的に行った。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究課題は、そもそも植民地台湾のハンセン病文学とはどのようなものか、という初歩的な問いから始まった。日本における従来のハンセン病文学研究は、基本的に日本「内地」のテクストしか対象としておらず、台湾など植民地のテクストは視野の外に置かれている。 一方でこれまでの台湾文学研究も、ハンセン病患者の創作を対象としたことはない。近接するいずれの学問領域からも、植民地のハンセン病文学は正面から論じられたことはなく、本研究の成果によって、ハンセン病認識に新たな視座を提供することが可能になった。
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