研究課題/領域番号 |
18K00348
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分02020:中国文学関連
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研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
矢田 尚子 東北大学, 文学研究科, 教授 (10451494)
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研究分担者 |
塚本 信也 東北学院大学, 教養学部, 教授 (00275603)
狩野 雄 武庫川女子大学, 文学部, 教授 (80333764)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2021年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2020年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2019年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2018年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | 漢代楚辞作品 / 「惜誓」 / 「招隠士」 / 「七諫」 / 「哀時命」 / 「九懐」 / 「九歎」 / 「九思」 / 楚辞 / 漢代 / 訳注 / 楚辞補注 / 漢代擬騒作品 |
研究実績の概要 |
矢田は、令和5年4月9-11日に中華人民共和国湖北省宜昌市で開催された楚辞学国際学術討論会曁中国屈原学会第19届年会にオンライン参加し、本研究の成果の一部を「《楚辞・哀時命》浅析」と題して口頭発表した。 矢田・狩野・塚本・上原(研究協力者)は、令和5年9月15、16日に東北学院大学五橋キャンパスにおいて、2023年度第1回研究報告会・研究打合せを開催した。報告会では、矢田が「楚辞「招隠士」について」、狩野が「張華「雑詩」と楚辞―かおりとぬくもをめぐって」、上原が「文学理論書としての『四六章図』」と題する報告をおこない、意見を交換した。打合せでは、各メンバーの研究進捗状況を確認し、特に上原を除くメンバーの研究の進捗が遅れていることから、研究期間の再延長申請を検討した。 令和6年1月に改めて各メンバーの研究計画の遅延が解消されていないことを確認し、研究期間の再延長申請手続きを行った 令和6年3月2、3日には、東京国際大学川越キャンパスにおいて、2024年度第2回研究報告会・研究打合せを開催した。報告会では、矢田と研究協力者の榊原慎二・岡本光平・木村真理子が「楚辞「九歎」訳注」と題する報告をおこない、「九歎」訳注作成の際に問題となった箇所について、参加メンバーと意見を交換した。また、上原は「幕末の『四六文章図』」、狩野は「曹操をめぐる匂いの表現」、塚本は「空間と視線―鳥の飛行について」と題する報告をおこなった。 令和5年度の研究成果としては、上記の矢田による学会発表のほか、上原が「楚辞「九懐」訳注(下)」を、矢田と研究協力者の榊原・岡本・木村が「楚辞「九歎」訳注(一)」をそれぞれ『東北大学中国語学文学論集』第28号に投稿し、掲載された。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
矢田は、担当している淮南小山「招隠士」・賈誼「惜誓」・厳忌「哀時命」・東方朔「七諫」のうち、「惜誓」の訳注と研究論文、「哀時命」の研究論文を完成させ、すでに学術雑誌に投稿済みである。また「哀時命」と「七諫」の訳注もほぼ完成させ、学術雑誌への投稿準備に入っている。現在は「七諫」の研究論文を執筆中であり、また、研究協力者とともに「招隠士」訳注の作成を行っている。上原は、担当している王褒「九懐」の研究論文と訳注をすでに学術雑誌に投稿済みである。劉向「九歎」担当の狩野と王逸「九思」担当の塚本は、学内業務の激増により、訳注・研究論文の作成が滞っている。以上のことから、研究計画の遂行にやや遅れが生じていると言わざるを得ない。
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今後の研究の推進方策 |
令和6年度前半は、前年度に引き続き、メンバー各自で訳注作成作業および作品研究を進める。なお、研究協力者数名に淮南小山「招隠士」と劉向「九歎」の残りの部分の訳注作成を依頼する予定である。他の役割分担に変更はない。 これまで通り、適宜メールやGoogleドライブ等を活用して情報の共有をはかりつつ、研究計画の完成を目指す。9月もしくは10月上旬に第1回例会を開催し、各自の研究成果報告を行うとともに、年度前半の研究進捗状況と後半の研究計画を確認する。令和7年3月に第2回例会を開催し、7年間の研究期間を通じての計画実施と成果を振り返り、最終報告書を作成する。
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