研究課題/領域番号 |
18K00349
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分02020:中国文学関連
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研究機関 | 富山大学 |
研究代表者 |
森賀 一惠 富山大学, 学術研究部人文科学系, 教授 (60243094)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
2022年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2021年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2020年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2019年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2018年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
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キーワード | 説文解字注 / 段玉裁 / 訓読 / 説文解字 / 文字学 / 漢字 / 清朝考証学 |
研究実績の概要 |
許慎『説文解字』は、後漢永元12年(100)に成立した、部首・六書など今日も残る漢字に関わる概念を初めて取り入れ、漢字を体系的に整理した字書であ り、伝統的な漢字学の経典的資料である。また、それだけでなく、当時の通行書体(今文)は隷書だったが、当時体系的に残る最古の字体であった篆文を見出し に立て、前漢に孔子旧宅の壁中や民間から発見された秦以前の文献資料に用いられていた文字を「古文」として収録しているため、甲骨文字、金文、戦国文字で 書かれた出土文献の解読の手がかりも多く含まれ、伝統的な文字学ばかりでなく、最先端の出土文字研究にももっとも有用な資料の一つである。ただし、当然のことながら原本は現存せず、10世紀半ばに徐兄弟がそれぞれ校定した二本(大徐本、小徐本)が現在通行する『説文解字』の祖になっているが、諸本間には異同があり、資料として用いるためには更なる校訂作業が必要で、また1900年余り前の資料であるため、内容を理解するのも容易ではない。清朝考証学者たちはそのような問題を解決すべく努力したが、なかでも段玉裁『説文解字注』は『説文』注釈の最高峰とされ、『説文解字』読解のための必読書となっている。中国古代の文献解釈のカギを握る『説文』を理解するために必要な段注の訓読・注釈作業は重要な事業である。本研究は既刊の『訓読説文解字注』で行われ、現在中断している段注の訓読・注釈作業を再開し、完了することを目的としており、現在、すでに十二篇上の注釈を終え、十三篇上の訓読と注釈作業を行っている。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
コロナウイルス蔓延の影響で、ここ二、三年は調査出張が不可能なため、十分な校勘作業ができていない。また、発表する媒体が紀要のみなので、成果の公開が難しい。また校務の雑用がに時間をとられ、予定通りの時間を訓読と注釈作業に割くことができなかった。
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今後の研究の推進方策 |
研究期間を延長し、最終年度となった今年度は調査出張も再開し、ずっと据え置きになっていた校勘作業を進める。また、成果発表については他の資金の獲得などの手段を考える。
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