研究課題/領域番号 |
18K00360
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分02020:中国文学関連
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研究機関 | 名城大学 |
研究代表者 |
松浦 周子 (豊田周子) 名城大学, 外国語学部, 准教授 (10749807)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2020年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2019年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2018年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | 台湾 / 女性 / 戦後初期 / ライティング / 文学 / 中国語新詩 / 「在日」台湾人女性 / 日本語短詩文芸 / 女性文芸 / 東アジア / 日本語詩歌 / 戦後台湾 / 「和歌」 / 台湾女性文芸 / 在日台湾人文学 / 台湾女性文芸の発見 |
研究成果の概要 |
本研究では、台湾・日本・中国・朝鮮半島といった東アジア文化圏の文化的連続性や共通性に着目しながら、戦後初期(1945~1949)に書かれた「台湾女性の文芸活動」を、「文学研究」の立場から再発見し、拙著『台湾女性文学の黎明――描かれる対象から語る主体へ1945-49』(関西学院大学出版会、2021)としてまとめた。本書では、戦後初期に台湾女性文学の揺籃期の作品と見做し得る中国語白話詩が書かれていた可能性を指摘するとともに、在日台湾人女性の主体性確立の様子が描かれた日本語文学の存在を明らかにした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は、戦後初期に台湾女性たちによって書かれた文芸作品を通じて、戦後の台湾女性の主体性が如何にして形成されたかを探求している。歴史に埋もれたマイノリティである台湾女性の精神的営為を明らかにすることは、男性作家の作品が中心となった既存の文学史や文学評価の基準を再考するという意義を持つだけでなく、今日の社会的趨勢にも符合することと言えよう。
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