研究課題/領域番号 |
18K00366
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分02030:英文学および英語圏文学関連
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研究機関 | 筑波大学 |
研究代表者 |
馬籠 清子 筑波大学, 人文社会系, 准教授 (60463816)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
2022年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2021年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2020年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2019年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2018年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
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キーワード | 古代 / ルネサンス / 宇宙観 / モダニズム / 弦楽四重奏 / 文学 / 四重奏 / quartet / musico-literary studies / modernism |
研究成果の概要 |
古代ギリシャ・ローマ期とルネサンス期の宇宙観に注目し、その伝統を土台として開花した「モダニズム期四重奏文学」を分析した。これは、前の2つの研究課題「モダニスト四重奏文学の共時的分析」(2008年から2012年)と「20世紀半ばのカルテット的世界観の分析」(2013年から2017年)に通時的な視点を加えて発展させたものであり、また、次の研究課題「対位法と弦楽四重奏がモダニズム文学を通して生み出す未来のヴィジョンの分析」(2023年から2027年)の土台となる研究となった。 具体的成果としては、5年間に、欧米で4本の査読付き論文を出版し、さらに、継続して欧米の査読に送る論文2本を執筆中である。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
これまでは、一般的に、ある特定のモダニスト作家や作品とある音楽との関係に注目した研究が多かったが、本研究は「モダニズム期四重奏文学」という共時的ネットワークを浮かび上がらせた。また、通時的視点から、それが古代ギリシャ以来の宇宙観と深く結びついた伝統と革新の歴史、そして未来のヴィジョンを反映するということを明らかにした。 特に、ベートーヴェンの後期弦楽四重奏曲といった特定の作品群にモダニスト作家たちの注目がかなり集中しているという事実に焦点を当て、そこから、共時的・通時的分析を展開したことで、ダイナミックな社会的・歴史的文脈の中に、具体的に「モダニズム期四重奏文学」を位置付けることができた。
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