研究課題/領域番号 |
18K00368
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分02030:英文学および英語圏文学関連
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研究機関 | 東京学芸大学 |
研究代表者 |
斎木 郁乃 東京学芸大学, 教育学部, 教授 (90294355)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
3,250千円 (直接経費: 2,500千円、間接経費: 750千円)
2020年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2019年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2018年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | ハーマン・メルヴィル / トランスナショナリズム / メルヴィル / 美学 / 政治学 / 環大西洋 |
研究成果の概要 |
本研究では、『白鯨』以降から晩年にかけてのメルヴィル作品を、トランスナショナルな視点から、その美学と政治学に着目しながら、再評価することを試みた。コロナ禍による研究期間の延長もあったが、その間、オンライン参加も含め国際学会にて3回、国内のシンポジウムにて2回の研究発表の機会に恵まれた。また、2018年12月にメルヴィルのトランスナショナリズムをテーマとした博士論文を仕上げてカリフォルニア大学リヴァーサイド校に提出した。論文「「キルケーの盃」--「エンカンターダス」におけるサバルタンの声」日本メルヴィル学会の学会誌_Sky-Hawk_に掲載された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究の学術的な意義としては、これまでの批評であまり高い評価を得られていないメルヴィルの後期の作品群を、アメリカに限定しない、国境を超えた歴史、社会、人的交流のコンテクストの中に置くことで再評価し、新たな魅力を発見したことである。また、「エンカンターダス」論においては、人種・ジェンダーの二重の差別を受け沈黙を強いられていたインディオとスペイン人の混血の女性の登場人物に、メルヴィルが声を持たせることに成功したことを論証し、作品の新たな解釈の可能性を見出した。
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