研究課題/領域番号 |
18K00373
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分02030:英文学および英語圏文学関連
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研究機関 | 広島大学 |
研究代表者 |
大池 真知子 広島大学, ダイバーシティ研究センター, 教授 (90313395)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2022年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2021年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2020年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2019年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2018年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
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キーワード | 英語圏文学 / アフリカアフリカ / ジェンダー / セクシュアリティ / アフリカ / 親密 / 文学 / 小説 |
研究成果の概要 |
本研究では、アフリカの性の政治学を整理し、文学での性表象を明らかにした。 アフリカでは性をめぐり文化戦争が起きている。保守派は同性愛がアフリカの伝統に反すると主張する一方、欧米政府は性の人権尊重をアフリカに迫る。しかしアフリカでは多様な性が実践されてきたし、同性愛嫌悪は欧米の宗教保守の影響も大きい。一方でアフリカでは、性が命を生む結びつきとして聖化されてもいる。アフリカで性の多様性を尊重する活動をするには、宗教文化や社会運動の歴史に根ざす必要がある。一方、アフリカ文学では2010年代に多様な性が描かれるようになった。欧米のアイデンティティの政治に合致しない流動的な性が表象されている。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
日本では表面的にしか伝わってこないアフリカの性の政治学を、グローバルな文化戦争のなかに位置づけて整理し、日本の状況と比較した。それにより、日本の性と宗教保守が結びつく状況を、グローバルな視点で分析する有効性を明らかにした。さらに、アフリカの文学作品の性表象を分析することで、多様な性をアフリカの人々が日々どう実践しているかを明らかにした。とくに、欧米のLGBTQのアイデンティティの政治とは異なる流動的な性のあり方は、日本の性のあり方を再検討する視座を与えた。
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