研究課題/領域番号 |
18K00389
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分02030:英文学および英語圏文学関連
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研究機関 | 早稲田大学 |
研究代表者 |
三神 弘子 早稲田大学, 国際学術院, 教授 (20181860)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
3,770千円 (直接経費: 2,900千円、間接経費: 870千円)
2021年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2020年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2019年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2018年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
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キーワード | トム・マーフィー / アイルランド演劇 / アイルランド史 / ドルイド・シアター・カンパニー / 心性史 / アイルランド移民 / 帰還 / ケルティック・タイガー / 家(ホーム) / アイルランド / 記憶 / 物語 |
研究実績の概要 |
これまで検討してきたマーフィーの劇作品で扱われている諸テーマ(音楽性、移民/帰還の問題、暴力性など)が、アイルランド史という大きな枠組みの中でどのように位置づけられるか、総合的に考察する試みの第一歩として、1968年のFamineを取り上げた。この作品は、一義的には19世紀半ばに起こったジャガイモ飢饉を扱った歴史劇とみなすことができるが、単に飢饉の時代を扱っているだけでなく、劇中の様々な仕掛けにより、1798年に起こったユナイテッド・アイリッシュメンの蜂起の時代から、劇が執筆された1968年までの170年という年月をカバーしていることを読み解くことができる。この劇は、20世紀半ばのアイルランド社会の「飢餓」を描いた「現代劇」でもあるのである。また、Famineには、イェイツ、グレゴリー、シング、オケイシー、ベケットといった、アイルランド演劇史における「カノン」とも言える作家たちの作品群が、人々の記憶、集合的無意識として巧妙に隠されている点についても考察した。('Famine (1968) by Tom Murphy'として、Shaun Richards (ed) Fifty Key Irish Plays, Routledge, 2022)に所収)
また、Trinity College Dublin Library所蔵のTom Murphy PapersとBritish LibraryのSound Archive所蔵のマーフィー関連の音源の調査を実施することができた。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
コロナ禍で阻まれていた、現地のアーカイブ調査も2022年度には可能となり、調査の成果をふまえて、総合的に研究をまとめる目処がたった。
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今後の研究の推進方策 |
2023年度は最終年度にあたるので、『飢饉』の例に倣って、これまでの研究を総括する。
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