研究課題/領域番号 |
18K00389
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分02030:英文学および英語圏文学関連
|
研究機関 | 早稲田大学 |
研究代表者 |
三神 弘子 早稲田大学, 国際学術院, 教授 (20181860)
|
研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2024-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
|
配分額 *注記 |
3,770千円 (直接経費: 2,900千円、間接経費: 870千円)
2021年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2020年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2019年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2018年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
|
キーワード | アイルランド演劇 / トム・マーフィー / 心性史 / 記憶 / 物語 / アイルランド史 / ドルイド・シアター・カンパニー / アイルランド移民 / 帰還 / ケルティック・タイガー / 家(ホーム) / アイルランド |
研究成果の概要 |
この研究は、劇作家トム・マーフィーの作品の包括的な分析を通して、アイルランドの近現代史における、アナール学派の言う「心性史」を読み解く試みである。マーフィーが半世紀以上の年月をかけて繰り返し取り上げてきた、アイルランドという国に特有の暴力性、音楽性、宗教性、移民の問題といった諸テーマが、アイルランドの心性史において、どのように記憶され、物語として語られているかについて考察した。研究方法としては、出版テキストの分析に加え、マーフィーの制作ノート、数々の異稿、私信、劇評などを含むTrinity College Dublinが所蔵するMurphy Paperを活用した。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
トム・マーフィーは、現代アイルランド演劇を牽引してきた劇作家の一人であると見なされてはいるが、不思議なことにアイルランド国外ではあまり認知されていない。その理由の一つに、マーフィーが第一にアイルランドの観客・読者を想定して作品を書いたこと、言い換えるとアイルランドという固有性にこだわりつづけたことがあげられる。アイルランド、もしくは西洋の視点では見えにくい部分を、日本/東洋という視点で、マーフィーの作品をアイルランドの心性史という文脈で読み解いた点に意義があると考えられる。
|