研究課題/領域番号 |
18K00392
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分02030:英文学および英語圏文学関連
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研究機関 | 関東学院大学 |
研究代表者 |
中村 友紀 関東学院大学, 経営学部, 教授 (80529701)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
3,510千円 (直接経費: 2,700千円、間接経費: 810千円)
2021年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2020年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2019年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2018年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | 復讐劇 / 近代初期イングランド演劇 / セネカ / ルネサンス人文主義 / 倫理的・美学的価値 / 反価値 / 悪役 / 翻案映画 / 暴君 / ボレアリズム / 翻案 / 映画 / 法学院 / 正義 / 古典 / 仮面劇 / ハムレット / 人間性 / 人文主義 / ルネサンス / エイリアン / エリニュエス / 懲罰 / 暴力 / 倫理的反価値 / 美学的反価値 / スケープゴート / イギリス演劇 / 近代初期 / セネカ悲劇 / モンスター / 近代初期イングランド / 人物造型 / 様式 / 常套 / ビジランティズム |
研究成果の概要 |
「イングランド復讐劇の常套的悪役の近代初期性:反価値の人格化表象の文化史的研究」のテーマにおいて、近代初期イングランド復讐劇の人物造型およびその他の演劇的表象において、善悪や美醜などの諸価値がいかに表現されるかという問題に、文化史的アプローチで取り組んだ。特に、悪や醜などへのルネサンスにおける強い関心の根拠を人文主義に見出し、人文主義的な価値体系において負の価値づけをなされたものについての、演劇における表象を分析した。また、ルネサンスドラマの負の価値の表象が、古代の文芸や芸術に由来し、現代の表象において継続する点についても、ルネサンスの戯曲と古典劇と現代の映画の異同の分析を通じて研究した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
ルネサンス演劇が生み出した表象の様式や定型は、現代の表象文化においていまだ継続している。いまだ通用するイメージおよび表象は、ルネサンスという近代初期性が現代の諸価値において継続していることを意味しつつ、しかし他方、一見同じ表象に見えつつその意味は大きく変わっていることもある。当課題では、ドラマにおける負の価値の表象分析を通じて、近代初期の社会・文化における善悪や美醜などの諸価値への一つの理解の方法を示すことができた。さらには、人文主義者が模範とした古典演劇および現代の翻案映画との比較研究を通じて、近代初期が媒介する古代から近現代までの表象およびそこに表れた諸価値の異同や影響関係を明らかにした。
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