研究課題/領域番号 |
18K00395
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分02030:英文学および英語圏文学関連
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研究機関 | 奈良大学 (2021) 京都先端科学大学 (2018-2020) |
研究代表者 |
古木 圭子 奈良大学, 文学部, 教授 (80259738)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
2020年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2019年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2018年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
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キーワード | アメラジアン / ローカリティ / マイノリティ演劇 / エスニシティ / 演劇におけるローカリティ / Velina Hasu Houston / Kumu Kahua Theatre / East West Players / 演劇におけるエスニシティ / エスニック演劇 / ベリナ・ハス・ヒューストン / ハワイローカル演劇 / 人種・エスニシティの境界 / マイノリティの演劇 / 母娘の連帯 |
研究成果の概要 |
本研究においては、アメリカにおける混血人種の研究史を踏まえ、アジア系アメリカ演劇およびアメリカ演劇史全般における「アメラジアン」(アジア人とアメリカ人の混血)の要素を考察し、アジア系、エスニックおよびマイノリティのアメリカ演劇の再定義を行った。特にアメラジアンという呼称を広く知らしめたHasu Houston(1957- )の戯曲を中心に、アジア系の戯曲上演を中心とする劇場および、いわゆる「メインストリーム」の劇場におけるアメラジアン劇作家の戯曲の受容状況について調査を進め、21世紀アメリカ文学における人種、エスニシティの境界という問題を考察した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
研究の主たる目的は、アメラジアンの劇作家による戯曲とアジア系(日系、中国系、フィリピン系など)の劇作家の戯曲の比較を試み、アメリカ文学(演劇)における人種分類の問題を、混血研究を通して再考することである。アメリカ文学研究の場においては、「アジア系」、「アフリカ系」、「ユダヤ系」あるいは「アメリカ南部」というように、人種、民族、地域により各作家の作品研究を分断する傾向が強いが、本研究は、混血をキーワードに、各人種や民族、そして地域の越境を試み、アメラジアンから、アジア系、アメリカ文学へと視点を拡張してゆく点において独自性と創造性を有している。
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