研究課題/領域番号 |
18K00399
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分02030:英文学および英語圏文学関連
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研究機関 | 早稲田大学 (2020-2022) 摂南大学 (2018-2019) |
研究代表者 |
皆本 智美 早稲田大学, 文学学術院, 教授 (20441107)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
3,640千円 (直接経費: 2,800千円、間接経費: 840千円)
2022年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2021年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2020年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2019年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2018年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
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キーワード | 英文学 / 女性 / ジェンダー / ナショナリズム / 国民性 / 視覚的表象 / 女性作家 / ブロンテ / 国民 / オースティン |
研究実績の概要 |
本研究は研究対象年代を「ナショナリティ」の認識から構成される「想像の共同体」意識と「ナショナリズム」が渾然一体となって変容しながら、両者が相互に強化されていった時代と捉え、19世紀前半を中心に活動した女性作家の作品における視覚的表象の分析を通して、その様態を明らかにすることをめざすものである。近年の研究においては、18世紀にヨーロッパ大陸を見聞した女性たちのtravel writingが注目を集めるようになってきた一方、ヴィクトリア朝に入ってからの女性作家たちの大陸との関わりについては個別作家研究の枠内にとどまりがちであり、大陸文化・思想への傾倒や幻滅・反発といった一枚岩的な解釈が見られる傾向にあったので、本研究においては両時代を接続する時期として19世紀前半に着目した。本年度は、対象年代における一次資料と先行研究文献を精読・分析し、当初は2022年度に開催が予定されていた(開催は2023年度に延期された)国際学会で発表するための準備を行った。発表ではシャーロット・ブロンテの『ヴィレット』を扱う予定だが、同作品はブリュッセルをモデルにしながらも架空の街ヴィレットを舞台として展開される。19世紀前半、特に1830年代から1840年代にかけてのイギリス・フランス・ベルギーの国際情勢と文化的状況を精査したうえ、同小説がブリュッセルではなく架空の街を舞台に設定したことの意味と意義について、トランスナショナルの概念や世界文学の視点を採り入れつつ考察した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
研究開始当初から発表を予定していた国際学会がコロナ禍の影響で開催延期となったため研究期間を延長した。当初の計画より遅れているものの、2023年度に開催されることになったので、影響は限定的と考えている。
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今後の研究の推進方策 |
当初は本研究最終年度に当たる2022年度に学会発表を行う予定だったが、延期されて翌年度開催となったので、2023年度に発表する。
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