研究課題/領域番号 |
18K00401
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分02030:英文学および英語圏文学関連
|
研究機関 | 西南学院大学 |
研究代表者 |
河原 真也 西南学院大学, 外国語学部, 教授 (80454924)
|
研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2023-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
|
配分額 *注記 |
2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
2021年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2020年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2019年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2018年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
|
キーワード | アイルランド文学 / 移民 / ジェイムズ・ジョイス / アイルランド史 / James Joyce / アイルランド小説 / 大飢饉 / アイルランド移民 / アイルランド / 階級 |
研究成果の概要 |
本研究は20世紀後半以降のアイルランド小説における移民の姿が、20世紀初頭から現在に至るまでどのように変化し、またいかなる社会的要因がアイルランド人作家の想像力に影響を与えてきたのかを、歴史的視点を踏まえて考察したものである。アイルランド移民の実情は、生活苦から逃れ新天地を求めた時期の移民から、より豊かな生活を得るため自発的に祖国を離れた移民まで、その姿は多岐にわたる。そしてアイルランド社会が成熟するにつれ、移民の姿もより等身大に近いものとなり、アイルランド人作家の移民への態度も変容していく。本研究ではアイルランド人作家の負の歴史に対する冷静な視点を読み解き、現代の社会問題と関連づけた。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
アイルランド人作家はローカルな題材をグローバルなものへと変容させることで世界文学としての地位を築き始めたと評価される一方で、いまだに英国との関係やカトリック教会による支配といったものを題材とし、そういった社会の閉鎖的な側面が生み出した「移民」といったテーマにこだわり続けているとの批判もある。本研究ではアイルランド研究にありがちな、感傷的な歴史理解を排除したうえで、アイルランドが抱える負の歴史に正面から向きあう現代作家の姿勢に目を向け、現代の作家が描く移民像の変遷を読み解くことで、作家の歴史認識と20世紀後半以降のアイルランド社会との関連性を明らかにした。
|