研究課題/領域番号 |
18K00402
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分02030:英文学および英語圏文学関連
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研究機関 | 福岡大学 |
研究代表者 |
園田 暁子 福岡大学, 人文学部, 教授 (00434564)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
3,380千円 (直接経費: 2,600千円、間接経費: 780千円)
2021年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2020年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2019年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2018年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
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キーワード | コールリッジ / 講演 / プロフェッショナリズム / 文学的自叙伝 / ロマン主義 / イギリス文学 / S. T. Coleridge |
研究成果の概要 |
S. T. コールリッジは、文筆家のキャリアの初期においても、また、阿片中毒からの脱却を目指して苦しんでいた1810年代においても、政治、文学、哲学の分野において多くの講演を行った。これらの講演は、彼の著作に比べればその重要性において低いものであると、コールリッジ自身も、また研究者たちも捉えてきた傾向があるが、特に1808年以降に行った講演は、コールリッジの後期のAids to RefelectionやOn the Constitution of the Church and Stateをはじめとする重要な著作に表された思想の形成過程において、非常に重要な役割を果たしていることを確認した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
コールリッジの文筆家としてのキャリアの中でも、比較的注目されてこなかった1808年~1810年代に彼が行った講演が従来考えられてきたよりも、彼の思想の形成過程や創作活動にとって大きな意味を持っていることを確認したことで、コールリッジの功績の再評価につながる研究ができた。この時期コールリッジは、健康や家庭の問題を抱え、創作においても失速したかに思えるが、この時期に行った講演は、1810年代半ば以降に書かれ、英米の読者に大きな影響力を持った『教会と国家の構成について』をはじめとする著作に重要な役割を果たしていることが確認できた。
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