研究課題/領域番号 |
18K00404
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分02030:英文学および英語圏文学関連
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研究機関 | 弘前大学 |
研究代表者 |
堀 智弘 弘前大学, 人文社会科学部, 准教授 (10634719)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2020年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2019年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2018年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
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キーワード | アメリカ文学 / 逃亡奴隷体験記 / 世俗化 / ジャクソニアン・デモクラシー / 理神論 / アフリカ系アメリカ人小説 / 偶然性 / 奴隷体験記 |
研究成果の概要 |
ジャクソニアン・デモクラシー期以来、顕著となったアメリカ社会の世俗化と市場化の動きが南北戦争期までのアフリカ系アメリカ人の物語形式の発展に与えた影響について、特にフレデリック・ダグラスの第二次自伝への理神論からの影響を分析することにより、逃亡奴隷体験記が宗教的な枠組みから世俗的な物語形式へと移行していく歴史的過程の重要な一面が明らかになった。本研究に関連する問題について、英語論文2本を含む3本の論文を執筆し、いずれも査読付きの学会誌に掲載されることになった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究の最大の学術的意義は、思想史的なパラダイム・シフトと物語形式の変容の関連性について領域横断的なアプローチで分析を行い、社会と文学との連動性をとらえる新たな視野を導入したことにある。1980年代以降の奴隷体験記への学術的関心の高まりから、アメリカ文学・文化研究分野での研究成果は近年数多く産み出されているが、ほとんどの研究では、同時期のアメリカ文化全体のパラダイム・シフトとの関連性については、隣接するテーマとの関連で付随的に論じられる傾向が強かった。本研究は、こうした状況にあって、領域横断的なアプローチに基づく包括的な視座を明らかにした。
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