研究課題/領域番号 |
18K00410
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分02030:英文学および英語圏文学関連
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研究機関 | 東京学芸大学 |
研究代表者 |
大田 信良 東京学芸大学, 教育学部, 教授 (90233139)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2022年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2021年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2020年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2019年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2018年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
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キーワード | 成長 / ポスト帝国 / イングリッシュ・スタディーズ / 翻訳空間 / 英語教育 / 福原麟太郎 / アール・デコ / 20世紀文化空間 / グローバル・イングリッシュ / Late Modernism / 消費の帝国アメリカ / monolingualism批判 / 読むこと/書くこと / グローバル・シティズン / グローバル冷戦 / モダニティ / オクスフォード英文学 / モダニズム |
研究成果の概要 |
21世紀の現在、旧来の英国文学・文化研究とは異なり新たな「英語文学」や英米両国の英語を中心とした「世界文学」が産出されてきているが、本研究は、それらがさまざまに概念化しかつ表象する成長のアンチノミーの問題、たとえば、経済的成長と政治的民主主義との間の対立・矛盾を、第2次大戦敗戦後のポスト帝国という日本の地政学的条件についても考慮しながら歴史化することにより、新たなイングリッシュ・スタディーズのプロジェクトを理論的に探るとともに具体的な解釈を遂行した。換言すれば、既存の「英語文学」や「世界文学」について、「長い20世紀」(G・アリギ)というマッピングにより、より統一的に解釈することを、試みた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
近代化以降の資本主義世界を規定したリベラルな国際秩序、経済的自由・政治的民主主義とそれと連動する人間・人材の育成・教育の物語が、その後の大衆化やグローバル化がどんどんと進行する過程で逆説的ながら、その価値観が根本的に挑戦され再考される現在、経済・政治の問題と切り離すことなく文学・文化の問題を全体的・トータルに表象する物語・テクストの解釈をポスト帝国という観点からおこない、英米中心の近代化以降の歴史とりわけグローバル化の文学・文化を、英語教育の問題と交錯するところでとらえ直し、新たなイングリッシュ・スタディーズを人文学からその他の研究分野に向けて提案・発信したところに学術的・社会的意義がある。
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