研究課題/領域番号 |
18K00416
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分02030:英文学および英語圏文学関連
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
渡辺 克昭 大阪大学, 大学院人文学研究科(外国学専攻、日本学専攻), 教授 (10182908)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2020年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2019年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | ポストヒューマン / ドン・デリーロ / マーガレット・アトウッド / スティーヴン・ミルハウザー / ダン・ブラウン / バートルビー / ゼロK / オリクスとクレイク / ポストヒューマニズム / ボディ・アーティスト / 遺伝子操作 / パンデミック / 身体 / 生政治 / 可塑的な生命 / 生成変化 / 人新生 / 人間中心主義の終焉 / 物質性 / AI / 『ゼロK』 / 人体冷凍 / 『オリジン』 / 器官なき身体 / 21世紀 / 英語文学 |
研究成果の概要 |
ポストヒューマン的想像力においては、生命溢れるアクターと生命なきアクターの異種混淆的なメッシュが張り巡らされ、絶滅と進化が交錯する惑星の悠久の時間相において、「物質を志向する生命」と「生命を志向する物質」のクロスロードが現出している。そこでは、自らを構築する物質性により自らを変容させることを宿命づけられた人類のアポリアが前景化され、自らの残滓でもあり他者でもあるポストヒューマンとの新たな共生の枠組みが、身体、記憶、テクノロジーを複合的に巻き込んで模索されている。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は、21世紀英語文学を対象に、ポストヒューマンとヒューマンの錯綜した多次元的なインターフェイスに着目し、フーコー、デリダ、ドゥルーズ、アガンベンなど、現代思想史の論脈をさらに拡充することにより、人間が自らの存在基盤の臨界にいかに向き合うか、学際的に究めようとするものである。急速に進化を遂げつつあるA Iとの関係も見据え、新たな人間の存在基盤を再考しようとする本研究の意義は、多様なテクストに潜むマテリアルと人間の入り組んだ接点をめぐる思索を解きほぐし、単一の分野では十全に展開できないポストヒューマン研究の新たな地平を、文学・文化研究を通して拓こうとするところにある。
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