研究課題/領域番号 |
18K00419
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分02030:英文学および英語圏文学関連
|
研究機関 | 宮崎大学 |
研究代表者 |
玉田 吉行 宮崎大学, 多言語多文化教育研究センター, 特別教授 (80207232)
|
研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2022-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
|
配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2021年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2020年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2019年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2018年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
|
キーワード | リチャード・ライト / アレックス・ラ・グーマ / アフリカ文学 / アフリカ系アメリカ文学 / エイズの小説 / 南アフリカ / コンゴ / ケニア / アングロ・サクソン / アフリカ / ガーナ / エイズ / アングロサクソン / エボラ出血熱 / アフリカの歴史 / アフリカ系アメリカの歴史 |
研究成果の概要 |
資本主義の対案として出来た共産主義国ロシアの傍若無人ぶりには、西洋のしてきた暴虐も霞んで見える。アングロ・サクソン中心の奪う側が如何に巧妙に支配を続け、奪われる側が理不尽を強いられて来たかの実態と基本構造の一端を、文学(文学作品)と医学(エイズなど)の狭間から明らかにしようとした。①ガーナと独立、②コンゴの独立・コンゴ危機とエボラ出血熱、③ケニアと新植民地支配とエイズ、④南アフリカとアパルトヘイトとエイズを軸に、アングロ・サクソン侵略の系譜の基本構造を辿った。極めて大きなテーマである。 奴隷体験記とアフリカのエイズの小説を軸に、別のアングロ・サクソン侵略の系譜を辿る申請が出来ればと願っている。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
侵略者側にいてアフリカを誰よりも知るデヴィドスンは「アフリカ問題の解決策は西洋諸国の経済的譲歩しかない」と言ったが、昨今のロシアの問題も根は同じ。だが、実際は絶望的である。申請時にも書いたが、研究もしないよりはという程度でしかない。この五百年のアングロ・サクソン系譜の実態と基本構造を明らかにしても、コロナやロシアで苦悩する中では、然程の意味があるとは思えない。東側を除く世界の基本的構図、文学と医学の狭間から見た世界が、少しは役に立てばと願う。奴隷貿易が資本主義社会を産み、その体制を護るために原子力が生まれ、人工的に作られたと思われるHIVやCOVID-19の脅威に、現に晒されているのだから。
|