研究課題/領域番号 |
18K00434
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分02030:英文学および英語圏文学関連
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研究機関 | 法政大学 |
研究代表者 |
丹治 愛 法政大学, 文学部, 教授 (90133686)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
中途終了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2020年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2019年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 国民国家 / ナショナル・アイデンティティ / イングリッシュネス / 産業革命 / 田舎と都会 / エミリー・ブロンテ / ジョージ・エリオット / カズオ・イシグロ / 田園と都市 / 『日の名残り』 / 『サイラス・マーナー』 / 『嵐が丘』 / 田園 / イギリス小説 |
研究成果の概要 |
田園にこそイングランドの本質的ナショナル・アイデンティティがあるという田園主義的イングリッシュネス観念が、いつごろ、どのような歴史的な脈絡のなかで生まれたか、それぞれの時代に他のナショナル・アイデンティティとどのように葛藤し、どのように変容しながら展開してきたかを概観した。 具体的にあつかうのは、ジェイン・オースティンからカズオ・イシグロにいたる代表的なイギリスの作家の作品であり、それらの作家たちがイングランドの田園の社会と風景をどのように描いたか、それをとおして田園主義的イングリッシュネス観念の構築と脱構築の歴史にどのように関わったかを時系列的に追跡した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は、1980年代以降の学際的なナショナル・アイデンティティ研究の成果にもとづき、イギリスの代表的な作家の作品が田園主義的イングリッシュネス観念の構築と脱構築にどのように関わっているかを具体的に解釈することをとおして、英文学研究の立場からそのような研究に独自の貢献をしようとするものである。 そのようなものとして本研究は、国民国家とほぼ同時に誕生した小説というメディアが国民を統合するナショナル・アイコンを創造することによって国民国家の政治と密接に関わると同時に、いかにそのような政治的機能に批判的でもあったかを跡づけることで、文学と政治との関係を具体的に問うことを意図している。
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