研究課題/領域番号 |
18K00435
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分02030:英文学および英語圏文学関連
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研究機関 | 早稲田大学 |
研究代表者 |
麻生 享志 早稲田大学, 国際学術院, 教授 (80286434)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2019年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2018年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | ヴェトナム戦争 / ヴェトナム系難民 / アジア系アメリカ / アメリカ大衆文化 / ベトナム系アメリカ文化 / 文化の越境 / リトルサイゴン / 太平洋横断的 / アジア系アメリカ文学 / ベトナム戦争 / 難民社会 / ベトナム系アメリカ文学 / ミス・サイゴン / トランスパシフィック文化 / 移民・難民文化 / 複合文化 / ヴェトナム系アメリカ文化 / トランスパシフィック / 越境文化 |
研究成果の概要 |
本研究の目的は、環太平洋地域におけるヴェトナム系アメリカ人芸術家の活動に焦点をあて、彼らが創る太平洋横断的な複合文化の論理と倫理を問うことであった。この地域でのヴェトナム系芸術家台頭の背景には、1) 戦争終結から 40 年余りを経て脱越者とヴェトナム社会主義政府のイデオロギー対立が緩和され、帰越する芸術家が増えていること; 2) タイ、日本、豪州等を拠点に、汎アジア的な文化形成に寄与する芸術家が増えている点が指摘される。本研究では、アメリカでの現地調査、文献等資料による研究調査を中心に、ヴェトナム系アメリカ文化の現状を、小説等文学作品、映像芸術、身体的パフォーマンス等を例に幅広く分析した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究で取り上げる太平洋横断的な文化形成は、ヴェトナム系アメリカ人芸術家だけではなく、環太平洋地域で活動する多くのアジア系芸術家によって、さらにはグローバルに活躍する各国の芸術家によって共有される脱領域的な文化・芸術現象のひとつである。また、ヴェトナム戦争を起因に生まれた難民コミュニティと、そこにおける文化・芸術の生成を対象とする本研究は、中近東・東ヨーロッパを中心に政治・経済的理由から難民が増加する現在、グローバル化時代の文化研究の実践例として、今後起きうる事象を予見するものである。よって、本研究がもつ文化・社会的意義は大きく、関連分野への波及効果も期待される。
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