研究課題/領域番号 |
18K00457
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分02040:ヨーロッパ文学関連
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研究機関 | 鹿児島大学 |
研究代表者 |
伊藤 正 鹿児島大学, 法文教育学域教育学系, 名誉教授 (10253858)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2020年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2019年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2018年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
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キーワード | ゲオーポニカ / アナトリオスの農書 / ユニウスの農書 / マシャド写本 / テヘラン写本 / アラビア写本 / シリア写本 / イスラムの農書 / アレッポ写本 / シリア語辞典 / アナトリオス / キターブ・アルフィラハ / カッシアノスの農書 / イウニウスの農書 / 古代農書 / カッシアノス=バッソス / ローマ人の農書 |
研究成果の概要 |
本研究課題に関わるユニウスの農書のアラビア語写本二つ(Mashad Rida 5762とTeheran Milli-796)を入手した。同書は14書から成るが、そのうちの1~6書までの翻刻・翻訳を終えた。また、ユニウスの農書のシリア語写本のLagardeの校訂本を用いてその翻訳を行なってきたが、丸4年の歳月をかけて翻訳が完了した。このような写本の研究を通して、次のことを明らかにした。1.シリア語版は明らかにユニウスの農書である。2.シリア語版はギリシア語原典の忠実な逐語訳である。3.アラビア語版はシリア語版に由来する。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
上述したアラビア語およびシリア語写本の翻刻・翻訳は、未公開資料であることに加えて世界初の試みであるため、その意義および学術的価値は極めて高い。『ゲオーポニカ』の底本のそのまた底本の一つと考えられる農書のギリシア語原典は現存していない。その農書(ギリシア語原典)がまずシリア語に翻訳され、そのシリア語訳がさらにアラビア語に翻訳されて、それらの写本が現存する。本研究において、わたくしが翻刻・翻訳したものが取りも直さずこれらのシリア語・アラビア語写本である。したがって、シリア語・アラビア語写本からギリシア語原典の内容を復元することが可能になった。
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